新型レクサスLMとトヨタ・アルファード/ヴェルファイア どこが違う?

公開 : 2023.10.26 07:05

足回りなどにはレクサス初の装備を採用

足回りの形状自体はアルヴェルと共通となるが、ショックアブソーバーには粗面や走行状態に応じてより瞬時に減衰力の切り替えが可能なリニアソレノイド式アクチュエーターと周波数感応バルブを併用した「周波数感応バルブ付きAVS」をレクサスとして初採用。

また走行モードには後席の快適性を重視した「リア・コンフォート」モードをこちらもレクサスとして初採用している。

レクサスLM
レクサスLM

乗り心地に関わるこだわりはこれだけに留まらず、より自然で扱いやすいブレーキフィーリングを実現するために前後回生協調が可能な加圧ユニットを採用し、ブレーキング時の前後輪の制動力配分を最適化するブレーキ車両姿勢制御を実現。さらに停止間際の制動力配分をコントロールし、自然な停止をアシストするスムーズストップ制御も全車に標準装備されているのだ。

そして乗り心地にも影響するボディ剛性を高めるためにブレース類やガセット、リインフォースメントを設置し、骨格の接合にはレーザースクリューウェルディングや短ピッチ打点技術、構造用接着剤などを適材適所に使用し、従来比で約1.5倍のボディねじり剛性を確保。

さらにホイールには、17インチにはノイズリダクションホイールを、19インチには17インチ同等の質量を実現するために鍛造ホイールを採用するなど、余すことなくこだわりを散りばめてアルヴェルとの差別化を図っている。

それだけに価格はアルヴェルの最上級グレードの2倍以上、レクサスの現行ラインナップの中でも最高額となる2000万円というプライスタグが付けられているが、それに相応しいモデルに仕上がっていることは間違いないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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