これで公道走れるのが凄い! 過激なポルシェ911 5選 スポーツカーの代名詞

公開 : 2023.10.29 18:05

・歴代ポルシェ911の中からハードコアなモデルを5台厳選。
・911は軽量スポーツからレーシング、ラリーまで幅広く展開。
・刺激的だが公道走行可能な仕様のみをピックアップ。

911のハードコアモデル 5台を厳選

1963年9月、世界で最も有名なスポーツカーが誕生した。ポルシェ911だ。当初は901という名で発表されたが、翌1964年に911として発売された。

それから60年の間に何度も世代交代が行われたが、創業者の孫であるフェルディナンド・アレクサンダー “ブッツィ” ポルシェ(1935-2012)によって描かれたベーシックなフォルムと、リアに搭載されたフラット6エンジンは今も変わらず受け継がれている。

過激だが公道走行可能なモデルをピックアップ。
過激だが公道走行可能なモデルをピックアップ。

古今東西、数多くのドライバーのハートを射抜いてきた911だが、「過激」と呼ぶにふさわしいモデルも数多く登場している。今回はその中から、特にハードコアな5台を厳選した。もちろん、他にも候補がたくさんあることは承知しているが、それらについては別の記事(後日投稿予定)で紹介したい。

取り上げたのはいずれも公道走行可能なモデルで、レーシングカーやラリーカーは含めていない。

ポルシェ911カレラRS 2.7(1973年)

1964年に発売された初代911は、2.0Lのフラット6エンジンを搭載している。その後、何度か改良を経て1969年に2.2L、1971年に2.4L、そして1973年には2.7Lに拡大され、カレラRS 2.7というモデルが登場する。最高出力210ps、車重1000kg以下(1964年モデルより軽い)のカレラRS 2.7は、それまでの911で最高のパフォーマンスを発揮した。

外観は従来モデルとほとんど変わらないが、大型のリアスポイラーが特徴的だ。ポルシェ社内ではこれを「ダックテール」と呼んでいたが、この名称はすぐに世界中に広まり、現在に至る。カレラRSの現在の価値は驚異的で、例えば英国では45万ポンド(約8190万円)で売りに出されている。

ポルシェ911カレラRS 2.7(1973年)
ポルシェ911カレラRS 2.7(1973年)

ポルシェ911ターボ(1975年)

911に初めてターボチャージャーを搭載したモデルが1974年のパリ・モーターショーで発表され、翌1975年に発売された。ほとんどの市場では911ターボとして販売されたが、北米では930として知られている。

排気量は3.0Lに拡大され、最高出力は260psと初代911の約2倍に。さらに2年後、排気量が3.3Lに拡大され、最高出力300psに達した。このビッグパワーゆえに、ターボがスプールアップすると一気に加速するため、特にウェットコンディション(雨天)での扱いには注意が必要だ。

ポルシェ911ターボ(1975年)
ポルシェ911ターボ(1975年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事