これで公道走れるのが凄い! 過激なポルシェ911 5選 スポーツカーの代名詞
公開 : 2023.10.29 18:05
ポルシェ911カレラRS 3.8(1993年)
964世代の911で3.6L以上のエンジンを搭載したモデルはほとんどない。その例外として、ボアがわずかに大きく、3764ccのフラット6が搭載されたカレラRS 3.8が存在する。わずか55台しか製造されなかったが、これにはRSR 3.8は含まれていない。
カレラRS 3.8は2023年公開の映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』にも登場している。撮影には5台が使用されたが、ポルシェは希少なカレラRS 3.8にダメージが及ばないよう、レプリカを提供した。
ポルシェ911 GT1シュトラッセンバージョン(1997年)
GT1とはスポーツカーレースのクラスであり、911 GT1はこれに参戦するために作られたモデルだが、標準の911との共通点は名称と少数のコンポーネントにとどまる。完全にサーキット用に設計されたものの、レースの規定により公道走行可能なバリエーションも販売しなければならず、そこで登場したのがシュトラッセンバージョンだ。
シュトラッセンバージョン(ストリートバージョン、公道版の意)は若干のデチューンが施され、公道走行用にさまざまな装備を追加しているが、それでも際立った存在であることは間違いない。また、市販の911としては初めて水冷エンジンを搭載したモデルであり、またエンジンがリアアクスル前方に搭載された唯一の911でもある。競技用に製造された911 GT1のうち、少なくとも1台が公道用に改造されているため、シュトラッセンバージョンではないにもかかわらず、なんと公道で使用することができる。
ポルシェ911ダカール(2022年)
直進加速性能を除くほとんどすべての面で、911ダカールはこれまでで最も極端な公道モデルと言える。その車名は、ポルシェが1984年のダカール・ラリーで、当時の911を大幅に改良した953を駆って優勝したことに由来する。
最高速度は240km/hに過ぎないが、車高が高く(しかも可変)、アンダーボディプロテクションやトランスミッションモードが充実しているため、本格的なオフローダーでもある。ラリーと911の歴史に則った由緒正しきモデルであり、通常の911が目にすることのないような過酷なコンディションでも優れた性能を発揮する。