キア・ソレント 2.2 CRDi
公開 : 2014.11.01 23:50 更新 : 2021.03.05 21:37
また遮音性向上を目的に、ダッシュボードに30%分の厚みを持たせたり、さらに大きなエンジンやトランスミッション・マウントを変更したりと、洗練性の向上にも抜かりはない。
2.2ℓのエンジン(英国に輸入されるのはこのエンジンのみ)は、197psから200psへと出力が向上、最大トルクも僅かではあるが大きくなっている。初期値を見る限り燃料消費率は先代よりもわずかに低下しているが、結果的にはユーロ6の基準に適合されるものと思われる。
ボディ内側を見ていけば、フロントはマクファーソン・ストラット、リアは独立型のサスペンションと、ここに関しては先代と変わらず。対する大型のリア・サブフレーム・ブッシュと、垂直に設えられたショック・アブソーバーはボディ・コントロールを向上することを目的とした結果だ。
■どんな感じ?
ボディ・サイズのおかげで、室内空間にはたっぷりと余裕があり、使い勝手もすこぶる良い。
最後列のシートを折りたためば、かなりのサイズの荷室容量が確保されているし、折りたたまない状態の最後列の着座スペースも非常に好印象だ。真ん中と最後列のシートを折りたためば、完全なるフラットな空間へとトランスフォームされ、その時の広さは言うまでもなく莫大なものとなる。
韓国で試乗した車両には、高級感を演出するレザー・トリムがあしらわれていたが、とくにフロント・シートのヘッドレストの設計には感心させられた。飾りだけのヘッドレストを備えたクルマも多い中、ソレントのそれはきちんと乗員の後頭部をサポートしてくれたのだ。左ハンドル仕様のドライビングポジションもまた最高レベルであった。