メルセデスAMG CLA 45 Sシリーズが新デザインへ 鍛造アルミやブルメスターなど採用
公開 : 2023.11.03 06:45
メルセデス・ベンツはAMG CLA 45 S 4マティック+とシューティングブレークに新デザインを導入した上で、19インチ鍛造アルミホイールの採用やその他装備を充実させて発売するとアナウンスしました。
新デザインの発表とCLAをざっとおさらい
メルセデス・ベンツは、新型「メルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+」/「メルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+シューティングブレーク」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売すると発表した。
メーカー希望小売価格(税込)はメルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+が1044万円/メルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+シューティングブレークが1057万円となる。
CLAは「官能的純粋」のデザイン基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、シンプルな造形でありながら、流麗、かつ、力強さも表現したエクステリアデザインと、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用し、CLSに続く4ドアクーペモデルとして2013年にデビューした。2015年にはスタイリッシュなフォルムに高い利便性を融合したCLAシューティングブレークを追加。
2019年に2代目がデビューし、対話型インフォテインメントシステム「メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス」や、最新の安全運転支援システムを採用するなど多くの機能を取り入れてきた。
今回発表された新型は、エクステリアデザインを刷新するとともに、ナビゲーションシステムをSクラス等に採用している最新世代にアップデートし、駐車時や狭い道などで車両の周囲の状況をディスプレイで確認することができる360°カメラシステムやブルメスター・サラウンドサウンドシステムなどを標準設定した。
新型モデルの気になるパワートレインはM139型
CLA 45 S 4マティック+/CLA 45 S 4マティック+シューティングブレーク共に、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「カムトロニック」を採用し、最高出力421ps/最大トルク50.99kg-mを発生する2L直列4気筒ターボエンジンの「M139」を搭載する。
最大トルクを5000から5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を実現し、エモーショナルな加速感を味わうことができるという。また、レスポンスや吹け上がりの改善も行い、レブリミットも7200rpmに設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えた。
このエンジンは、ターボチャージャーとエグゾーストマニホールドがエンジン後方に、インテークマニホールドなどの吸気系がエンジンの前方に位置する。これにより、エンジン搭載位置を下げ、操縦性能に貢献するだけでなく、空力的にも有利なものとすることができたという。シリンダーブロックはクローズドデッキ構造を採用し、最大160barの燃焼圧を可能にした。シリンダーライナーにはピストンとシリンダーの間に発生する摩擦を低減する目的で、特許技術のナノスライドのコーティングを施している。
なお、M139エンジンはメルセデスAMG本社があるドイツのアファルターバッハで「ワンマン・ワンエンジン」哲学のもと、厳格な品質基準に従って、ひとりのマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採用している。
M139エンジンに組み合わされる8速デュアルクラッチトランスミッションのAMGスピードシフトDCTは、全速度域でのきわめて自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏、かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現したという。エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えを行うことが可能だ。