フォードのダグナム工場、4,000万台目のエンジンをラインオフ
公開 : 2012.07.11 11:50 更新 : 2017.06.01 00:59
7月10日、東ロンドンにあるフォードのダグナム工場は、1931年以降、4,000万台目となるエンジンをラインオフした。ダグナム工場は、2002年に自動車そのものの製造を止め、主にディーゼル・エンジンの製造を請負っており、ディーゼル・エンジンのフォードの需要の50%をカバーするにまで至っている。
記念すべき4,000万台目のエンジンは、1.6のTDCiエンジンだったが、それがどのモデルに搭載されるかはまだ決まっていない。
ダグナムでは、現在、タイガー、プーマ、リンクス、そしてライオン・ファミリーのエンジンを生産しているが、2011年には987,000台を製造した。
その70%はフォードのためで、残りの30%は、ジャガー、ランドローバー、マツダ、PSAプジョー・シトロエンとボルボに供給されている。
エコブースト・ガソリン・エンジンを製造するブリッジェンド工場と合わせると、全世界のフォード・エンジンの3分の1が英国で造られていることになる。この2つの工場で、1年につき200万台のエンジンを生産し、そのうち85%は輸出されている。
ロンドン東にあるダグナム・ディーゼル・センターは、2003年に3億2500万ポンド(400億円)の投資をしてスタートした。全体としてダグナムはロンドン最大の雇用を生んでいる。
フォード・ブリテンの社長、ジョー・グリーンウェルは以下のようにコメントしている。
「4,000万台のエンジンを製造したダグナムは、フォード・ブリテンにとって重要なマイルストーンだ。現在、”One Ford”の戦略の一部として、世界12ヶ国に1.6リッターのTDCiエンジンを輸出している。このダグナムが英国の景気回復の原動力の一助となることを願ってやまない」と。