ビッグモーター支援 ガリバーが手を引く「本当の理由」 予想した
公開 : 2023.11.09 17:20 更新 : 2023.11.09 18:07
・ビッグモーター支援 IDOM社の支援撤回報道
・あまりに突然の出来事だった
・東京海上広報部も取材
ビッグモーター支援 複数社、名乗り
経営再建中のビッグモーターは、2023年9月に実施された銀行団との2回目の協議において、「10月末をめどにスポンサー企業を選定する」ことを明らかにしていた。
実際、ビッグモーターを支援したい(=買いたい)という企業は意外と多く、数々の大手企業が名乗りを上げ、10月末現在では5社にまで絞られていた。
5社とは、
1、オリックス
2、IDOM
3、QVC
4、ネクステージ
5、ゲオ
の5社で最終候補としてあげられるのが1〜3の3社である。
さらにこの3社の中でも最も支援に積極的なのがガリバーを展開する(株)IDOM(=イドム)だった。
それがなぜか、今朝の読売新聞に「ビッグモーター支援、ガリバーのイドムが検討中止」という記事がでている。
あれだけ積極的だったイドムが支援の検討をやめるという。
理由は「ビッグモーターのコンプライアンス欠如」「企業体質が改善していない点が障害」とのことだ。
この記事をそのまま読んで、素直に納得する人が大半だとは思うが、筆者は別の見方をしている。
今朝この報道がされ、普段、様々な情報を送ってくれている複数の関係者からメールが届いた。皆さん、イドムがスポンサーから手を引く本当の理由を理解している。
後述するがビッグモーター支援から手を引くのは別に理由があると予想する。
そもそも、ビッグモーターのような大きな会社がわずか3か月で企業体質を完全に変えることがいかに困難なことかは、同業者のイドムならわかると思うのだが。
あまりに突然で不思議 支援撤回
ビッグモーターは今年7月25日に社長・副社長を務めていた兼重親子のが完全退陣を発表した。
全国に250店舗以上を有し、従業員は5000人以上。保険不正請求にはじまり不当解雇や街路樹問題、国交省や金融庁の立ち入り検査など様々な問題が次から次に噴出しており、各地で裁判も進んでいる。
企業体質を改善し新たなスタートを切るために、スポンサーの支援が必要だったわけで、イドムも、同業者ゆえその難しさは十分理解して支援候補企業として積極的に動いていたはずだ。
それがこのタイミングで突然、「企業体質が改善されない」ことを理由にスポンサーになる検討をやめるというのはあまりにも突然すぎるし、不思議である。
とあるメディアの記者が理由を尋ねたが、イドムは「理由に関してはお答えできません」と明言したとのことである。