「一般客お断り」のSEMAショー2023 全米が注目した最高のカスタムカー 前編
公開 : 2023.11.18 18:05
フェラーリ612/250テスタロッサ(2008年)
トーヨータイヤの米国部門がSEMAショーに出展し、「トーヨータイヤ・トレッドパス」というブースで30台のカスタムカーを披露した。その中の1台が、これまでメルセデス・ベンツの改造で注目を集めてきたジョン・サーキシャン氏の最新作、250テスタロッサのそっくりさんだ。実はこれ、2008年型フェラーリ612をベースに製作されている。
手作業で作られたボディに、カーボンファイバーとガラス製のボンネットインサートを融合。HREのホイールには、もちろんトーヨータイヤのプロクセスR888Rを履いている。
シボレー・コルベット・スティングレイ(1963年)
1963年型スティングレイのコンセプトは、1957年に若きピーター・ブロック氏によって描かれた。現在86歳で、ラスベガス近郊に住むブロック氏は、マイク・スタベスキー氏と組んで、レストモッドのスティングレイを限定生産している。アート・モリソン社のシャシーをベースに、後期型のLSエンジンが搭載される。
日産サファリ・ラリーZトリビュート(2023年)
日産はサウスカロライナ州のトミー・パイク・カスタムズ社に、1971年の東アフリカ・サファリ・ラリーで優勝した240Zのトリビュートモデルの製作を依頼した。最新の400Zをベースに、KWとニスモのサスペンションパーツで車高を2インチ上げ、ヨコハマのM/Tタイヤを装着。ユーザーが実際にオフロードも走れるように、パーツをパッケージ化して販売する計画もあるという。
ウィリス・パネル・ワゴン(1957年)
イースター・トラック&アクセサリー社のオーナー、マイク・スレーター氏は「普段見かけないものを見つけたら買う」と言う。ラングラーLJのシャシーに2.8Lのカミンズ製ディーゼルエンジンを搭載してリビルトされたこのパネル・ワゴンもそうだった。ダッシュボードは2枚のドアを組み合わせて作られ、内装のウッドパネルは大工の手によるものだ。
フォード・ワゴンクイーン・ファミリー・トラックスター(1983年)
映画『ホリデーロード4000キロ(原題:National Lampoon’s Vacation)』に登場する、象徴的なファミリー・トラックスターのレプリカだ。ダミーの広告には、「ヘッドライトは2倍。木目は4倍」とある。
豆色のメタリックカラーに輝くオリジナル車両は、1979年型フォードLTDカントリー・スクワイアがベースになっている。このレプリカは、ルー・グルッツ・モーターズのナンバープレートに至るまで、細部まで再現されている。原作ファンにはたまらない作品だろう。