「一般客お断り」のSEMAショー2023 全米が注目した最高のカスタムカー 前編
公開 : 2023.11.18 18:05
トヨタFJブルーザー(2023年)
今年のトヨタブースの中で最も目を引いたのは、1966年型FJ45ピックアップトラックをベースにしたオフロード車、FJブルーザー・コンセプトだ。TRDの現行NASCAR用エンジンの改良版を搭載し、複雑なドライブトレインにより、約20km/hでの低速ロッククロールや最高265km/hでのレースを可能にしている。さらに驚くべきことに、ボディ底部には戦車のような履帯を装備しており、どんなに過酷な道でも走り抜けるという気概は生半可なものではない。
フォード・マスタング・マッハEサファリ・コンセプト(2023年)
今年のSEMAショーでは、フォードの存在感はやや控えめだった。目玉の1つは、カリフォルニア州ラグーナニゲルのTjin Edition社が手がけたこのサファリ・コンセプトだ。オーバーフェンダー、追加ライト、ウインチ、リフトアップサスペンションを備え、「究極のオフロード対応電気自動車」と謳われている。フロントアンダーボディシールドとリアスポイラーは、市販予定のマスタング・マッハEラリーにも装着される。
プーマ・ディフェンダーズNARAブロンズ(2023年)
2015年型ランドローバー・ディフェンダー110を全面的に改良し、セーフティデバイセズとしてロールケージを装備して、まったく新しいシャシーに6.2L V8エンジン「LT1」を搭載したもの。デトロイト・ロッカー製リアデフ、フォックス製ダンパー、APレーシング製ブレーキも装備されている。
フース・メイヤーズ・マンクス(2023年)
かつて一世を風靡したビーチバギー、メイヤーズ・マンクスは最近、新しい経営体制のもとでEVとして復活を遂げた。しかし、今年のSEMAショーでは、カスタマイザーのチップ・フース社がメイヤーズやEMPIと協力し、ビートルではなくポルシェ356をドナーカーとして一から作成した。2275ccのフォルクスワーゲン製エンジンを搭載している。
メルセデス・ベンツ300SLテスラ(1955年)
未来のパワートレイン技術を紹介する新エリア「FutureTech Studio」に展示されたユニークな車両の1つが、こちらのジョン・サーキシャン氏の作品、テスラベースの300SLだ。モデル3のユニボディシャシーを絞り込み、メルセデス・ベンツ300SLのプロポーションを再現したが、運転支援システムやインフォテインメント・スクリーンなど、テスラの最新技術はそのままインストールされている。