「一般客お断り」のSEMAショー2023 全米が注目した最高のカスタムカー 前編
公開 : 2023.11.18 18:05
三菱ミニキャブ(1990年)
アタッキング・ザ・クロック・レーシング社のショーン・バセット氏は、先述のトーヨー・トレッドパスではおなじみの顔だが、今年の最新作は通常のタイムアタック用レーシングカーとは少し違う。軽トラックの三菱ミニキャブをベースに、わずか5週間で完成させたというこのマシンは、現在標準のエンジンを搭載しているが、いずれターボエンジンを積んでサーキットに出る予定だ。荷台側面に取り付けられたラジエーターとオイルクーラーに注目。
ミラー・ゴールデン・サブマリン・レストモッド(1917年)
1919年にバーニー・オールドフィールド氏がインディで走らせた有名なストリームライナーにインスパイアされ、8年がかりで完成させた作品。クラムシェル型のアルミボディは手作業で成形され、1275ccエンジンを中心としたBMCのメカニカルを隠している。重量はドライバー込みでわずか505kg。
アースローマーLTi(2023年)
コロラド州ダコノを拠点とするアースローマー社は、フォードまたはシボレーのトラックシャシーをベースに、毎年約40台のアドベンチャー・ビークルを製造している。こちらはフォードF-550スーパーデューティーをベースに、6.7Lディーゼルエンジンを搭載したLTiと呼ばれるモデル。航続距離は最長1600km、容量12kWhのリチウムイオンバッテリー、380Lの真水タンク、4人乗りというハードコアな内容で、価格は69万5000ドル(約1億円)である。
フォルクスワーゲンID.Buzz(2023年)
ドイツのジェイミー・オア氏とオート・オーストリンガー社によって制作されたフォルクスワーゲンID.Buzzのカスタムカーで、今回わざわざSEMAショーのために特別に欧州から輸入された。スポンサーであるランドセイル・タイヤをモチーフにしたラッピング、21インチのロティフォーム製ホイール、H&R製コイルオーバー、スペアタイヤ用のルーフラックが装着されている。
フォードF-350シックスドア
J5カスタムの21歳のビルダー、ブランドン・ジョンソン氏は、フォードF-350を28インチリフトアップし、3か月かけてゼロから新しいフレームを設計し、レーザーカットし、溶接し、6ドアのピックアップトラックをまるで当たり前かのように制作してしまった。カスタムエアサスペンションとカーボンショックが装着されている。