未来の「ドライバーズカー」 EVはつまらない乗り物なのか クルマ好きの期待
公開 : 2023.11.13 18:05
スポーツカーへの回帰
これらを総合すると、2040年、2050年のドライバーズカーはどのようなものになるだろうか? インホイールモーターや、すでに生産されている小型・軽量・高回転モーターのさらなる活用により、軽い衝突構造を持つ機敏な2シーター・スポーツカーへの回帰が予想される。
現在の高性能バイクの航続距離は通常240km程度であり、将来のパフォーマンスカーもおそらくこれに倣い、軽量化を優先してエネルギー貯蔵は使用目的に合わせて調整されるだろう。
いずれの場合も、ステアリングとブレーキをバイ・ワイヤ式にして油圧機構を完全に廃止することで、より多くの重量が削減されることになる。
結局のところ、優れたパフォーマンスカーやスポーツカーを運転する醍醐味は、パワーだけでなく、ハンドリング、アジリティ、ステアリングフィールやトルクのニュアンスなど、パッケージ全体からもたらされる。未来のドライバーズカーは電動化されるかもしれないが、それでも絶対的な興奮を味わえるだろう。