1200時間かけた特別塗装 6台限定、マクラーレン750Sに特別カラー「3-7-59」設定
公開 : 2023.11.14 06:05
・世界三大レースのF1、ル・マン24時間、インディ500にインスパイアされた塗装。
・マクラーレン創立60周年記念で750Sに設定。限定6台、すでに完売。
・20種類の色を組み合わせ、一連の塗装作業には1200時間を要する。
20種類の色、1200時間で塗装
英国の自動車メーカーであるマクラーレンは、モータースポーツにおける三冠(トリプル・クラウン)を記念して、750Sに特別カラー「3-7-59」を発売した。
今年はマクラーレンの創立60周年にあたり、F1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディアナポリス500での優勝を振り返り、750Sに6台限定で「3-7-59」をテーマとするオーダーメイド・カラーリングを設定した。すでに完売しているという。
名称の「3」は1974年のインディ500優勝車M16Dのレースナンバー、「7」は1984年のモナコGP初優勝車MP4/2、「59」は1995年のル・マン24時間レースで優勝したマクラーレンF1 GTRを表す。
このカラーリングは20種類以上の色を組み合わせたもので、塗装作業には1200時間以上を要するという。作業はマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)の塗装技術者によって行われる。
色のインスピレーションは、3台の優勝車両から得ている。フロント部分はMP4/2の白と赤、中央部分はF1 GTRのグレー、リアはM16Dのブルーとオレンジに彩られ、それぞれにレースナンバーがあしらわれている。キーフォブにも、外装を模した手描きのアートワークが施される。
優勝車両の物語をカラーで表現しており、マクラーレンによると「イースターエッグ」も隠されているという。サテンブラックの軽量アロイホイールの内側には、ブルー、レッド、ル・マン・ゴールドの3色で交互に仕上げられたブレーキキャリパーが収まり、3台の車両を彷彿とさせる。
サイドドアの下部には、マクラーレン独自の金メッキ技術を使用した緑青仕上げのシルバーのトリプル・クラウンのロゴがあしらわれるなど、新しい素材にも挑戦した。
カーボンファイバー製レーシングシートのヘッドレストには、トリプル・クラウンのロゴがオレンジでステッチされる。ペダルには、外装の一部と同じレーザーエッチングによるアートワークが施され、セラミックコーティングとホワイト、ブラック、オレンジの星が描かれている。
さらに、内外装には3つのQRコードがあり、読み込むと優勝車両を紹介するウェブページが開く。
マクラーレン・オートモーティブのマイケル・ライターズCEOは、「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ史上、最もチャレンジングなプロジェクトで、業界トップのペイントの専門知識を、このクラスの新たなベンチマークとなるスーパーカーに採り込んだ、まったく新しい魅力的な表現なのです」と述べている。