5分で160km分の充電 北欧の高級電動セダン 超高剛性シャシーでポルシェに対抗

公開 : 2023.11.14 18:05

スポーティな走りと快適性を追求

ポールスター5の「ライバル」の1つは明らかにポルシェタイカンであり、同社はベンチマークとして開発拠点に1台保有していると見られている。一方で、スポーツカーのようなハンドリングだけを追求するのではなく、より日常的な快適性にも重きを置いている。

「魅力的であるだけでなく、快適でなければならない」と車両エンジニアリング担当ディレクターのスティーブ・スウィフト氏は言う。「わたし達はダイナミクスも快適性も、どちらか一方を犠牲にすることなく進めていきます」

ポールスター5
ポールスター5    AUTOCAR

ボディ底部のエアロダイナミクスはモータースポーツに由来し、全体的に空気抵抗を抑えるボディ形状となっている。

アレン氏は「(EVとしては)非常に低い車高です。バッテリーを持たない内燃エンジン車ほどではないにしても、それに近い。そこが特別な課題でした」と語っている。

ポールスター5の開発作業では、未来の市販車が念頭に置かれた。新しいプラットフォームには「多くの拡張性」があるとスウィフト氏は言う。「まずクルマから始めて、他の製品に目を向け、一度の設計でどれだけ多く遊べるかを考える。それが未来の一部であることは間違いありません」

このプラットフォームをベースとする2番目の市販車としては、オープントップのポールスター6がある。ポールスター5と並んで、2026年から同じ工場で製造される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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