レクサス次世代EV「LF-ZC」 アーティストとのコラボ 米でインスタレーションを出展

公開 : 2023.11.16 11:45

レクサスは次世代EV「LF-ZC」でソーラーデザイナーであるファン・オーベル氏とコラボ。12月上旬にマイアミ現代美術館の「マイアミ・アート&デザインウィーク2023」にてインスタレーションを出展します。

レクサスとソーラーデザイナーのコラボレーション

レクサスは、オランダ出身のソーラーデザイナーである、マーヤン・ファン・オーベル氏とのコラボレーションを発表し、12月上旬にマイアミ現代美術館のスカルプチャー・ガーデンで、マイアミ・アート&デザインウィークに合わせたインスタレーションを出展するとアナウンスした。

レクサスの次世代バッテリーEV(以降BEV)コンセプト「LF-ZC」からインスピレーションを受け、没入型体験空間づくりを得意とするランダム・スタジオと共同で実現したこのインタラクティブなインスタレーションは、カーボンニュートラルな未来に向けてデザインとテクノロジーの限界を押し広げるというレクサスとファン・オーベル氏の想いを表現したという。

レクサスLF-ZC マイアミ アート&デザインウィーク2023
レクサスLF-ZC マイアミ アート&デザインウィーク2023

太陽から光が地球に到達するまでの時間である「8分20秒」と題されたこのインスタレーションは、カーボンニュートラルなエネルギーを利用することの可能性を見事に表現したと同社はいう。

この作品は、レクサスの画期的な次世代BEVコンセプトを原寸大で模型化したもので、太陽光発電によく使われる有機薄膜太陽電池(OPV)シートで構成される。光と人感センサーが五感を刺激し、レクサスの電動化の可能性を体現する視覚的でインタラクティブなインスタレーションだ。

ファン・オーベル氏のソーラーデザインの専門知識を駆使したこのインスタレーションは、太陽の光の尊さを表しているだけでなく、環境に配慮し、技術的にも先駆的な同社、電気自動車の独創性を表現するものだと語る。

持続可能な社会を目指し、モビリティの発展に対するレクサスの揺るぎないコミットメントは、常に限界に挑戦するブランドの指針となっている。

コンセプトモデル「LF-ZC(レクサス・フューチャー・ゼロエミッション・カタリスト)」は、同社の次世代BEVラインアップのひとつであり、その名が示すように、このモデルは電動化時代の新たな体験のきっかけとなるもので、ドライビング体験の向上/妥協のないデザイン/新たな体験価値など、本物を知る顧客の生活を豊かにするクルマづくりというレクサスのブランドプロミスを表すものであるとアナウンスした。

コラボレーション 各所のコメント

マーヤン・ファン・オーベル氏

太陽光を美しいデザインを通じて日常生活に取り入れたことで、世界的な評価を得ており、アートとデザインの分野における持続可能性の提唱者として、受賞歴のある家具や照明デザイン、印象的な公共インスタレーションを生み出してきた。

さらに、世界初のソーラー・ビエンナーレの共同創設者でもあり、これまでの作品は、ニューヨーク現代美術館(MoMA)/ヴィトラ・デザイン・ミュージアム/ステデライク美術館/ヴィクトリア&アルバート博物館などにも展示されている。

レクサスLF-ZC マイアミ アート&デザインウィーク2023
レクサスLF-ZC マイアミ アート&デザインウィーク2023

「レクサスのイノベーションとクラフトマンシップへの追求は、機能的なデザインは持続可能であると同時に美しいという、私自身の理念と共鳴するものです。このコラボレーションによって、サステナブルなデザイン・ソリューションは芸術作品であるという概念に光を当てることができればと思います」と語った。

また、レクサスのグローバルマーケティング責任者であるブライアン・ボレインは「ソーラーデザイン分野のパイオニアであるマーヤン・ファン・オーベル氏が、専門知識と才能を活かし、私たちとともにBEVコンセプトモデルをイメージした新たな作品を創造してくれることを光栄に思います。持続可能で人間中心のデザインに対する彼女の揺るぎないコミットメントは、レクサスが大切にしている姿勢です。彼女のインスタレーションを発表する場として、世界的な施設であるマイアミ現代美術館は相応しい場所でしょう」と述べた。

同時にマイアミ現代美術館のアーティスティック・ディレクターであるアレックス・ガーテンフェルド氏は「マイアミ現代美術館は、サステナビリティのための最適解を採用することで、気候変動への影響を軽減することに取り組んでいます。マーヤン・ファン・オーベル氏とレクサスの力強い作品は、サステナブルデザインの大きな進歩を象徴しており、環境への強い関心が、いかに現代的な解決策をもたらすかを示しています。マイアミ・アート&デザインウィークの期間中、彼らの力強い作品を展示するプラットフォームを提供できることを嬉しく思います」とコメントしている。

LEXUSは2018年からマイアミ アート&デザインウィークに出展しており、今回のプロジェクトはマイアミ現代美術館とパートナーシップを締結して2年目となり、両者はクリエイティブなデザインを通じてインスピレーションを与えるきっかけとなるような体験の構築に取り組んでいる。

なお、マイアミ・アート&デザインウィーク期間中、レクサスは今年もレクサス・アートシリーズを開催する。プログラムは、アンバサダーとアートやデザイン界のリーダーたちが親密に語り合うもので、今年で8年目を迎える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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