「一般客お断り」のSEMAショー2023 全米が注目した最高のカスタムカー 後編
公開 : 2023.11.18 18:25
ロールス・ロイス・シルバークラウドII(1961年)
ウィスコンシン州を拠点とするカスタムショップ、リングブラザーズは、SEMAショーに向けていつも特別なものを製作しており、今年はロールス・ロイスがベースの「パラマウント」を公開した。ほぼノーマルのボディの下には、6.2L、640psのLT4エンジンと10速トランスミッションが収まっている。合計3400時間に及ぶ作業の中、ヘッドライニングには1000個以上のLEDが縫い込まれた。
シボレーC10(1967年)
このフルカーボンボディのC10を完成させるのに3年を要したという。約270kgのカーボンファイバーを使用し、ノーマルのスチールボディから少なくとも450kgを削り落としたそうだ。ウェストバージニア州リプリーのオーナー、ロッド・パーソンズ氏のために、インディアナ州ノックスのZRodz/Fiber Forged Composites社が製作した。同社はこの型を使い、カーボン製のC10ボディをさらに生産している。
メルクールRS4Ti(1987年)
カナダ・オンタリオ州のJHレジストレーションズ社は、シエラRS500コスワースの現代的なレストモッドとして、このメルクールを考案した。カスタムボディキット、エリア51と呼ばれるフォードのブルーペイント、2.3Lターボエンジン、トレメックTKX 5速トランスミッションを採用。ドライブトレインとサスペンションには、マスタングやC6コルベットの要素も盛り込まれている。
日産パオ(1991年)
クリストファー・マロイ氏のパオに施された木目調のデカールワークは、かつてのサーファーワゴンを想起させるデザインで、ルーフのカーボンファイバー製サーフボードもこのイメージに則っている。さらに、フォグランプを装着したり、内装を改修したりとさまざまな改造が施されている。
ビュイック・インディカー・レクリエーション(1933年)
カリフォルニア州オレンジを拠点とするホットロッド・チャビック社は、今回SEMAショーには初参加となる。ボヘミアから移転する際、2016年に完成させたインディカー・レクリエーションを持ち込み、公道走行可能な状態で展示した。レストモッド車両で、オリジナルは1930年代にフィル・シェーファー氏によって製作され、インディ500に出走したもの。
フォード・ブロンジラ(2023年)
これぞ真のSEMAスタイル。野心的で美しくペイントされたブロンジラは6か月かけて制作され、ショー開幕のわずか1週間前に完成したという。イリノイ州スプリングフィールドにあるPrecision All-Out Customs & Restorations社は、1979年のブロンコを念頭に、ロングベッドのF-150を15インチ短縮した。後部座席の上にはロールフープとハードトップを取り付けている。