フォルクスワーゲン・ゴルフR 大幅改良へ 内外装を一新、インテリアの使い勝手向上

公開 : 2023.11.15 18:45

・VWゴルフRとゴルフRヴァリアントの改良新型プロトタイプを発見。
・内外装を一新。19インチアルミやチタンマフラーを装備?
・インテリアの使い勝手を改善。車載システムやコントロールを手直し。

高性能版ゴルフ、改良間近 ヴァリアントも確認

ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンは、ゴルフRの改良新型を2024年に発売する見込みだ。今回、サーキットでテスト走行を行うプロトタイプが目撃された。

ゴルフRは四輪駆動の高性能モデルで、第8世代の標準型ゴルフの大規模改良にあわせて、内外装を一新すると見られている。

ニュルブルクリンクを走行するゴルフRとゴルフRヴァリアントのプロトタイプ
ニュルブルクリンクを走行するゴルフRとゴルフRヴァリアントのプロトタイプ    AUTOCAR

2021年に登場した現行型ゴルフRは、フォルクスワーゲンおなじみのEA288型2.0L 4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力320ps、最大トルク42.8kg-mを発生する。改良でエンジンが強化されるかどうかは不明だが、今年初めに発売された特別仕様車ゴルフR 333の出力が333psにアップしていることを考えると、その可能性はある。

今回、ハッチバックのゴルフRとステーションワゴンのゴルフRヴァリアントの2台が、ニュルブルクリンクを周回する姿がカメラに収められた。スリムなヘッドライトの採用や、わずかに大きく見えるロアバンパーなど、エクステリアに手直しが入っていることが確認できる。

このプロトタイプは19インチのホイールを履いているように見える。写真ではわかりづらいが、現在パフォーマンス・パックで設定されている大型リアウィングとアクラポヴィッチ製チタンマフラーも装備されていた。

インテリアは大きく生まれ変わるだろう。フォルクスワーゲンは、ゴルフのインフォテインメント・システムが抱えている使い勝手と信頼性の問題を解決しようと動いている。

別の場所で目撃されたゴルフGTIのプロトタイプの写真を見ると、10.4インチのデジタルメーターディスプレイや、新しい12.9インチのタッチスクリーンが装備されていることがわかる。オプションでは15インチのインフォテインメント・スクリーンも設定される可能性が高い。

新型のパサートティグアンでは、メニュー構造を簡素化するなど使い勝手を改善したというインフォテインメント・システムが搭載されている。また、エアコンとオーディオの音量調整用タッチセンサー式スライダーに照明を導入し、夜間でも扱いやすいようにした。

標準のゴルフの改良新型は来年初頭に登場する見込みだが、ゴルフRはその数か月後に登場する可能性が高い。

第8世代ゴルフはガソリンエンジンを搭載する最後の世代となり、続く第9世代はEV(電気自動車)となって2028年頃に登場する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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