ヴォグゾール・アダム、デビュー
公開 : 2012.07.11 15:11 更新 : 2017.06.01 00:59
9月のパリ・モーターショーでデビューする新しいヴォグゾール・アダムが公開された。
アダムの主要なライバルはミニとフィアット500であり、流行に敏感なユーザーの琴線に触れる大胆なデザインが何よりも特徴だ。また、そのカラーの組み合わせは100万以上にもなるので、人と異なった自分自身のアダムを造り上げることは可能だ。
ヴォグゾールの社長、ダンカン・アルドレッドは「伝統的なヴォグゾールというブランドについて、再検討させるチャンスとなるだろう」と語っている。
ジュニアのネーミングで知られていたアダムは、オペル/ヴォグゾールのデザイン・チーフ、マーク・アダムスのディレクションの下、開発された。ドアの取っ手まわりのバリッとしたラインは、アストラGTCから発展したものだし、フロント・グリルのクロム・バーはアストラに由来する。また、ドアのブレード・デザインは、最近のヴォグゾールの特徴だ。
アダムのフロント・デザインは、その特徴的な「顔」を与えるために、フォグランプが与えられ、LEDデイタイム・ライトも装備される。低いウエスト・ラインと細いピラーは、4シーターのキャビンに軽い感じを与えている。更に、凸面のリア・ウインドーは、穏やかに傾斜したテールゲートにマッチするラインが造られる。
アダムのデザインの最も特徴的なものは、「フローティング」ルーフだ。そして、ボディと異なるペイントがピラーと共にされる。
全体的なデザインは、ずんぐりしていながらも、スポーティな演出がされている。その幅は1720mmあり、そのサイズからすれば異常に幅広い。フィアット500の1627mmよりも遥かに大きく、ミニの1683mmよりも広い。トレッドはフロントが1485mm、リアが1478mm、長さは3723mmのミニに近く、3546mmのフィアット500よりも長い3700mm。
アダムはコルサのプラットフォームをショート・バージョンを使用する。アダムの短いホイールベースに合わせるために、かなり大きく手が入れられた。フロント・サスペンションはマクファーソン・ストラット、リアはトーション・ビームという組み合わせ。再考18インチのホイールが取り付けられている。また、スポーツ・シャシーは、17インチおよび18インチ・ホイールを履くすべてのモデルにセットアップされる。エントリー・レベルのモデルは16インチを履く。
エンジンは3台の4気筒ガソリン・エンジンが用意される。それは現行のコルサから移植されたものだ。ベース・エンジンは69bhpの1.2リッター。また86bhpと99bhpの1.4リッターも用意される。燃費はまだ公表されていないが、アイドリング・ストップは標準装備となることは確定している。ギアボックスは5速マニュアルが標準だ。
また、デビューの1年後にはスモール・ガソリン・エンジン(SGE)が搭載される予定だ。このエンジンは直噴によるターボ付きの1.0リッター3気筒になるとAUTOCARは予想している。
ディーゼル・エンジンは、このアダムのためには用意される予定はない。また、EVモデルは考慮中だが、生産されるかどうかは未定だ。
トリムは3つ用意される。ジャムとグラムとスラムだ。ジャムはファッショナブルでカラフル、グラムはエレガントでソフィスティケート、スラムはレーシーでスポーティという味付けがされている。
そして、無制限のエクステリア・カラーとインテリア・カラー、そしてファブリックとキットの組み合わせが選べるとデザイナー、マーク・アダムスはコメントしている。従って、同一のアダムが並ぶことはまずありえないだろう。
ハイエンド・オプションとして、アドバンスド・パーキング・アシストIIがある。これはヴォグゾールで初めてのオプションで、ペダルとギアボックスを制御して、パーキング・スペースに駐めるのをサポートする機構だ。
ESPとヒル・スタート・アシスタントは標準で、フロント、サイド、カーテン・エアバッグも標準。シティ・スピードで軽くなる電動パワーステアリングも装備される。
正確な価格は、まだ明らかにされていないが、ベース車両は11,000ポンド(135万円)程度になろう。これはミニ・ファーストの11,870ポンド(146万円)より安く、フィアット500のエントリー・レベルの9,960ポンド(122万円)よりは高い価格だ。