キャデラック初のEV「リリック」発表 右ハンドルで市場拡大へ 日本導入は2025年予定
公開 : 2023.11.17 11:45
キャデラックはオーストラリアにて右ハンドルEVの「リリック」を発表しました。2025年には日本導入が予定されています。同時に「リリック」は世界の右ハンドル市場に向けてゼロから開発されたとも打ち明けています。
数々の賞を受賞した「リリック」
キャデラックは、アイコニックなラグジュアリーブランドとして右ハンドルのEV「リリック」をオーストラリアで発表した。全車電動化の未来を実現するために世界的な事業展開を推進していく見込みで、同車は2025年度に日本導入される予定だ。
グローバル・キャデラックのバイス・プレジデントであるジョン・ロスは、スイスとスウェーデンでの全車電動化に向けた新規事業の立ち上げに続き、オーストラリアとニュージーランドへのキャデラックのEVビジネス拡大を明らかにした。
「キャデラックは、強力な製品ポートフォリオにより、非常に好調なセールスを記録。そして世界規模で事業を展開しています。この右ハンドルの『リリック』の導入は、EVの普及が進んでいる重要な市場において、新たなビジネスチャンスとなることでしょう」
昨年発売され、数々の賞を受賞した「リリック」は、キャデラック初のEVモデルで、GMの「アルティウム」プラットフォームをベースとしている。
「『リリック』は、キャデラックの未来に向けたスタンダードを定義するモデルです。芸術的に統合されたテクノロジー、プレミアムなクラフトマンシップ、そして気鋭のパフォーマンスを実現するための献身的な努力によって、キャデラックをアイコニックなブランドとしてさらに進化させています」と付け加えた。
キャデラックの語る、今後の展望
GMが柔軟性の高いモジュール式の「アルティウム」バッテリー・プラットフォームに投資したことで、右ハンドル車の開発をより効率的に進め、新たな市場を開拓し、さらなる規模拡大を実現することができるという。
ヨーロッパ/オーストラリア/ニュージーランドで開始された全車電動化に向けた事業により、中東/韓国/メキシコ/カナダ/中国の市場を含むキャデラックのグローバルなプレゼンスがさらに高まったという「キャデラックの大胆なイノベーションスピリットは、世界中で次世代のアメリカン・ラグジュアリーを定義付けています」とロスは語った。
GMオーストラリア&ニュージーランドのマネージング・ディレクターであるジェス・バーラは「今日は、オーストラリアとニュージーランドに自動車の傑作の到来を告げる日となりました『リリック』はこれら市場向けキャデラックの、右ハンドルEVのポートフォリオとなることを約束する最初のモデルです」と述べた。
GMプレジデント兼ストラテジックマーケット・アライアンス・ディストリビューター(SMAD)担当マネージング・ディレクターのエルネスト・オルティスは「オーストラリアとニュージーランドはEVへの移行の形成期にあり、キャデラックに新たなビジネスチャンスを提供している」と発表している。