新型スバル・フォレスター発表 見た目一新 11.6inchモニター獲得 北米では2024年春発売

公開 : 2023.11.17 09:37

改良版プラットフォームと最新版アイサイト

新しいフォレスタースバルが強みとする1つが、スバル・グローバル・プラットフォームに改良を加え、剛性を10%高めたこと。溶接技術と構造用接着剤で組み上げられるインナーフレーム構造が、高剛性化と軽量化に貢献するという。

このアップデートにより、動的能力が改善。滑らかな乗り心地と、走行中の静かな車内を叶えたともしている。

新型スバル・フォレスター(北米仕様)
新型スバル・フォレスター(北米仕様)    スバル

また、6代目では運転支援システム「アイサイト」の最新版を標準装備。従来のシステムからソフトウエアを更新し、カメラの視野が広がり、広範囲の条件でより高速な稼働を実現したと主張する。電動ブレーキブースターも追加されたという。

交差点では、自転車や歩行者を早期に識別。ドライバーへ警告するとともに、衝突回避のためブレーキが作動する。後退時ブレーキアシストや、車線変更支援機能が付いたブラインドスポット・モニター、リヤ・クロストラフィック・アラートなども実装する。

アダプティブ・クルーズコントロールが作動中、ドライバーが警告へ反応しない場合、緊急停止アシストも動作する。これはスバル車としては初採用。車両を安全に停止させ、ハザードランプを点灯。ドアロックを解除し、スバルの緊急サービスへ通報が入る。

リアシート・リマインダーも新しい機能だ。リアシートへ座った子供の、取り残し事故を防ぐことへ繋がる。

さらにグレードによって、オートマティック・エマージェンシー・ステアリングも装備。駐車時にはサラウンドビュー・モニターも利用可能となる。

磨かれたオフロード性能と実用性

新型フォレスターの最低地上高は8.7インチ(約220mm)。多くのSUVより高く確保されつつ、低めの開口部で乗降性も担保されているという。

全車共通のシンメトリカルAWDは改良を受け、より高速なレスポンスと、機敏な操縦性、オンロードとオフロードでの優れた能力を実現したと主張される。ヒルディセント・ コントロール付きのドライブモード、X-モードも標準で装備される。

新型スバル・フォレスター(北米仕様)
新型スバル・フォレスター(北米仕様)    スバル

北米仕様の場合、スポーツ・グレード以上では、デュアルファンクション X-モードへアップグレード。悪条件での能力が高まるそうだ。

リアシートの背もたれは、60:40の分割で倒せ荷室を拡大できる。テールゲートの開口部は広く、荷室のフロアは低く、荷物の積み下ろしが容易とのこと。ルーフレールも共通で装備される。

2.5L水平対向4気筒エンジンにCVT

エンジンは、2.5Lの水平対向4気筒ガソリン。最高出力180psと、最大トルク24.5kg-mを発揮する。トランスミッションは、リニアトロニックと呼ばれるCVTが標準。トリムグレードによっては、シフトパドルが付くマニュアルモードも実装される。

アクティブ・トルクベクタリング機能と、SIドライブと呼ばれるパフォーマンス・マネージメントシステムも標準。アルミホイールはベースグレードで17インチ、トップグレードでは19インチが組まれるという。タイヤの空気圧監視システムも装備される。

新型スバル・フォレスター(北米仕様)
新型スバル・フォレスター(北米仕様)    スバル

ステアリングは、ツインピニオン式の電動パワーアシストを装備。ダイレクトで自然な操舵感を提供するとしている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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