スマート#1 詳細データテスト 個性的なデザイン 優れた静粛性 シャシーと操縦系は改善の余地あり
公開 : 2023.11.18 20:25 更新 : 2023.12.12 20:37
購入と維持 ★★★★★★★★★☆
価格は、3万5950ポンド(約672万円)のプロ+からで、テストしたプレミアム仕様は3万8950ポンド(約728万円)。オプションは1262ポンド(約24万円)の牽引パッケージのみで、有償ボディカラーの設定もない。プロ+でも装備は充実していて、同じような内容でこれより安いのはMG4くらいだ。
それでも、残価予想が芳しくないので、クプラやキアに比べてコストパフォーマンスは劣る。とはいえ、プジョーe−2008やジープ・アヴェンジャーよりは上で、マイナーチェンジしたテスラ・モデル3ともいい勝負だ。
充電性能は上々。ピークの150kWからは早々に低下するものの、平均すればルノー・メガーヌE−テックを上回り、MG4に追随できる。クプラ・ボーンやキア・ニロEVの充電速度は測っていないが、少なくとも72kWというキアには余裕で勝てるはずだ。
テスト車の電費計は不安定で、かなり効率的な数字とその正反対との間を行ったり来たりしたが、いつものルートを走った後の充電量から割り出した平均電費は6.0km/kWh。クプラやキアには及ばないが、それでも勝負になるレベルだ。現実的な航続距離は、369kmとなる計算だ。
スマートの保証は全車3年。バッテリーは8年もしくは20万kmで新車時の70%という保証内容となっている。