シトロエンC3/e-C3

シトロエンがグローバルに展開するコンパクトカーの最新世代。英国では2024年夏に納車が開始される予定で、価格はおよそ2万2000ポンド(約400万円)から2万3000ポンド(約425万円)程度と推定されており、EVとしては「最安価」の称号を狙える。44kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載し、1回の充電で320kmの航続距離を誇り、最大100kW(DC)で充電できる。

シトロエンC3/e-C3
シトロエンC3/e-C3

クプラタバスカン

スペインの高性能車ブランド、クプラから電動SUVが登場。新型タバスカンは、フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームをベースとし、ID.4アウディQ4 eトロンよりもスポーティなモデルとして2024年後半にデビューする予定だ。最高出力340psの四輪駆動モデルが用意され、0-100km/h加速は5.6秒。価格と出力を抑えた後輪駆動モデルもあり、航続距離は最長547kmとされている。

クプラ・タバスカン
クプラ・タバスカン

ダチア・スプリング

欧州の一部市場ではすでに低価格EVとしてユーザーの裾野を広げているダチア・スプリングが、来年ついに英国に上陸する。ルノー・グループ傘下のダチアは、ブランド間での部品共有と無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインでコスト低減を図っており、英国価格が2万ポンド(約370万円)以上に引き上げられることはなさそうだ。その結果、Aセグメント以上の一般的な乗用EVとしては英国で最も安いモデルとなるかもしれない。

ダチア・スプリング
ダチア・スプリング

フェラーリ・ローマ・スパイダー

フェラーリの代表的なグランドツアラー。ファブリックルーフを採用しつつ、しなやかな乗り心地とコーナリングでの高いグリップなど、ハンドリングの華麗さはまったく犠牲にしていない。

フェラーリ・ローマ・スパイダー
フェラーリ・ローマ・スパイダー

フィアット600e

フィアット600eは、航続距離400kmの51kWhバッテリーをはじめ、多くの主要部品をジープアベンジャーと共有している。ファミリー向けのクロスオーバーで、ライバルのボルボEX30よりもトランク容量が大きく、価格も3万2995ポンド(約610万円)と競争力がある。ハイブリッド版も登場する予定だ。

フィアット600e
フィアット600e

フォードエクスプローラー

米国市場向けの同名車種とはまったく異なる、欧州向けのコンパクト電動SUV。ベースはフォルクスワーゲンのMEBプラットフォームだ。当初はもっと速く発売されるはずだったが、バッテリーの安全性や耐久性に関する法改正のため、発売は2024年夏に延期された。最高出力170ps、286ps、340psの3段階のモデルが用意され、航続距離は最長500kmを目標としている。

フォード・エクスプローラー
フォード・エクスプローラー

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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