写真以上に美しいボディ ランボルギーニ350GT 完璧な処女作 理想のグランドツアラー(2)

公開 : 2023.12.09 17:46

処女作で高水準を成し遂げたランボルギーニ

350GTが真価を発揮するのは、スイスや英国、日本では許されない速度域。200km/hで高速道路を巡航したり、お気に入りの峠道を思いのままに飛ばしたら、どれほど幸せな気持ちになれるだろうか。現代のスーパーカーの比ではないはず。

2023年に350GTを運転すると、周囲を圧倒するスピードやサウンドという、スーパーカーの特徴とは異なる、総合的な魅力があると実感する。走る速さを問わず、どんな目的にも使える素晴らしいグランドツアラーだと、乗る人を満足させてくれる。

ランボルギーニ350GT(1964〜1967年/欧州仕様)
ランボルギーニ350GT(1964〜1967年/欧州仕様)

1960年代には、これほど望ましい性能をバランス良く実現できたメーカーは、極めて限られた。処女作でこの水準を成し遂げられたメーカーは、ランボルギーニ以外に存在しなかったともいえるだろう。

協力:ルツィンガー・クラシックカー社

ランボルギーニ350GT(1964〜1967年/欧州仕様)のスペック

北米価格:1万3900ドル(新車時)/75万ポンド(約1億3575万円)以下(現在)
生産数:120台
全長:4500mm
全幅:1630mm
全高:1220mm
最高速度:251km/h
0-97km/h加速:6.4秒
燃費:5.7km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1050kg
パワートレイン:V型12気筒3497cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:373ps/6500rpm
最大トルク:32.9kg-m/4000rpm
トランスミッション:5速マニュアル(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジェイソン・フォン

    Jayson Fong

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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