BYDシール、実際どうなのか? 侮れないEVセダンを珠海サーキットで試す

公開 : 2023.11.25 15:25

走りのいい所 気になる所

コーナリングでもその安定ぶりは見事なもので、速度が多少出ている状態でも不安なく走り抜けることができた。

これは4輪駆動モデルに採用された最新の「iTAC(スマート・トルク制御)」によるトルク制御が功を奏しているものと思われる。

「iTAC」による4輪トルク制御によりコーナリングでも安心して通過できた。決して目立つデザインではないが、誰にでも好まれそうな印象を受ける。
「iTAC」による4輪トルク制御によりコーナリングでも安心して通過できた。決して目立つデザインではないが、誰にでも好まれそうな印象を受ける。    会田肇

一方でブレーキのタッチはやや緩慢さが感じられ、慣れないうちはコーナリングの直前で少し戸惑うこともあった。

ただ、こうした部分も含めた制御についてもソフトウェアのアップデートで改善は図れるはずだ。日本へ導入されるまでにまだ少し時間もあり、そのあたりの進化に期待したい。

ちなみに中国での価格は現地で27万9800元(日本円換算:約590万円)。

日本では700万円前後になるのではないかと予想する。仮にこの価格帯で発売されれば、多くのBEVのスポーティセダンの驚異となるはず。発売までを楽しみに待ちたいと思う。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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