第三世代となるポルシェ・パナメーラ発表 新型モデルからターボグレードは更なる差別化へ

公開 : 2023.11.25 19:35  更新 : 2023.11.25 21:32

より個性的になったパナメーラ・ターボEハイブリッド

ターボの名を冠したモデルは、ポルシェのパフォーマンスフラッグシップとして特別に位置付けられる。ポルシェは、パナメーラ・ターボEハイブリッドで、シリーズにおけるこの位置付けを強化した。

エクステリアは、塗装仕上げのディフューザーパネルを持つ個性的なリアエプロンと、ボディカラーのユニークなフロントエプロンが特徴的だ。また、ダークブロンズのクロームメッキテールパイプや、他のモデルでもオプションで設定が可能なセンターロックホイールも装備される。

新型ポルシェ・パナメーラ
新型ポルシェ・パナメーラ    ポルシェ

ウィンドウストリップとテールゲートにあるターボロゴ/ボンネット/ホイール/ステアリングホイールにあるポルシェクレストには、モデルの独自性を強調するものとして、ターボ専用カラーであるターボナイトが採用された。

インテリアでは、ターボナイトとカーボンエレメントを組み合わせることで、スポーティな雰囲気を醸し出したとポルシェは語る。この雰囲気は、インストルメントクラスターのセンターレブカウンターや、センターコンソールの操作部の色などで感じることができるという。

デジタルエクスペリエンスと新しいアシスタンスシステム

新型パナメーラは、ドライバーのデジタルエコシステムの中で欠かせない存在となるとポルシェは話す。個人のポルシェIDでのログインは、PCMに表示されるQRコードをスマートフォンで読み取るだけ完了するという。

アップルカープレイとアンドロイドオートにより、スマートフォンと車両とのデータ連携が可能となり、操作性が向上した。

新型ポルシェ・パナメーラ
新型ポルシェ・パナメーラ    ポルシェ

マイ・ポルシェ・アプリの車両機能をアップルカープレイに統合することで、機能の全体像がより明確になり、デジタル機能の最適な操作が可能となるという。エアコン/シートマッサージ/アンビエント照明などの機能は、アップルカープレイまたはシリ・ボイスアシスタントで直接操作が可能となる。

ポルシェは、パナメーラにもマトリックスLEDヘッドライトを標準装備した。1つのヘッドライトで3万2000ピクセルを超える、高解像度HDマトリクスLEDライティングシステムもオプションとして設定され、このシステムは、レーンライトアップなどのまったく新しい照明機能を発揮し、照射距離は最大で600メートルだ。

ポルシェは、この新型パナメーラでアシスタンスシステムを大幅にアップグレードした。アクティブレーンキープアシストとアダプティブクルーズコントロールも標準装備し、自動駐車の際にドライバーが車内にいる必要もなくなった(ただし、ドライバーには操作責任がある)新機能のリモートパークアシストにより、スマートフォンから駐車プロセスの確認が可能という。

新型パナメーラはライプツィヒ工場で生産される。ザクセン州の生産拠点はパナメーラと密接な関係がある。

2009年から2016年までは、4ドアスポーツセダンの第1世代がこの地で組み立てられていたが、第2世代の導入に伴い、2016年には生産が完全にライプツィヒ工場に移行された。この数か月間、同工場では第3世代のパナメーラの生産に対応するための最適化が行われてきたと発表された。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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