「アメリカン・レトロ」な魅力 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(1) 2.0LのプラグインHV

公開 : 2023.12.05 19:05

広く機能的で居心地のいい車内

フロントシートは電動の16ウェイで、調整範囲が広い。体型に応じて、快適なドライビングポジションを探しやすい。リラックスした、アームチェアのような姿勢へ落ち着くこともできる。

ステアリングホイールの奥には、大きなシフトパドルが備わる。だが、位置が少々遠すぎると感じた。

ジープ・グランドチェロキー 4xe サミットリザーブ(欧州仕様)
ジープグランドチェロキー 4xe サミットリザーブ(欧州仕様)

サミットリザーブ・グレードでは、助手席の正面にも小さなタッチモニターが用意され、オーディオ・ソースの選択や車載カメラの映像を表示できる。中央の肘掛け部分など、収納スペースもふんだん。機能的な車内といえ、居心地もイイ。

大きなボディなだけに車内は広く、リアシート側の空間もゆったり。シートにはヒーターも備わる。

5シーターの場合、荷室容量は533L。想像するより高さ方向が狭く感じられるが、フロア下にフルサイズのスペアタイヤが収まることが理由。本気のオフローダーだから、理解できる。

もちろん、悪路性能は間違いナシ。エアサスペンションが標準で、車高は5段階に調整可能。最低地上高は275mmとなる。

路面とボディが接するアングルは、フロント・オーバーハング側のアプローチが28.2度、ホイールベース間のブレークオーバーが20.9度、リア・オーバーハングのディパーチャーは30度。ランドローバー・ディスカバリーと同等だ。

最大牽引重量は2.2t。恐らく不足はないはずだが、レンジローバー・スポーツのプラグイン・ハイブリッドなどは、より重たいものも引っ張れる。

この続きは、ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ヴィッキー・パロット

    Vicky Parrott

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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