絵に描いたような美しさ 限定生産の電動オフローダー 全長4.0m強、超急速充電も実現へ

公開 : 2023.11.28 06:25

デザイナー、イアン・カラム氏とのQ&A

――最初の自社ブランド製品としてスポーツカーは検討しましたか?

「検討はしたのですが、少しありきたりだと判断しました。わたし達の多才な能力を示すようなもの、そして、あらゆる種類のクルマを扱っていることを示すようなものに落ち着きました」

デザイナ会社「カラム」の指揮を執るイアン・カラム氏
デザイナ会社「カラム」の指揮を執るイアン・カラム氏

――スカイは何台作るのですか?

「もちろん需要次第ですが、数百台規模ではなく数十台になるでしょう。最初のプロトタイプは自分たちで資金を調達しているので、世に送り出すまでには4、5か月のハードワークが待っています」

――今後も自社製品を作っていくのですか?

「そのつもりです。わたし達は、他のブランドの代理店になりたいとは思っていません。わたし達は、特別なディテールデザインを施した、シンプルでありながら美しいクルマに仕上げることができるのです」

――次はもっと台数を増やしますか?

「そのような決断を下すまでにはやることがたくさんありますが、もしうまくいけば、1000台単位で自分たちのクルマを作ることも考えられます。デビッド(・フェアベアン氏)とアダム(・ドンフランチェスコ氏)とわたしは、このクルマ作りを何年間も一緒にやってきた。できないことではありません。わたし達は自分の能力を知っているつもりです」

――EVは重いのが普通です。どうやって重量を抑えているのですか?

「わたし達が提示したのは目標値ですが、設計をシンプルにし、すべての部品の重量を綿密にコントロールすることで、目標に近づけることができると確信しています。スカイはシンプルで美しいマシンになるでしょう。モットーは “最小の質量、最大の能力” です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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