孤軍奮闘のトヨタC-HR、受賞なるか EV尽くしの欧州カー・オブ・ザ・イヤー 最終候補が選出

公開 : 2023.11.28 18:05

・ハイブリッドのトヨタC-HR、欧州の電気自動車勢と刃を交える。
・欧州で発売された新型車から最も優秀な1台を決める欧州COTY。
・最終候補にはトヨタ、BMW、ボルボなど7台が残った。結果発表は来年2月。

欧州COTY 最終候補7台が選出

欧州カー・オブ・ザ・イヤー2024の最終候補が7台に絞り込まれた。電動SUVが4台含まれるなど、大半をEV(電気自動車)が占めている。

第60回目を迎える欧州カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は、過去1年に欧州市場で発売された新型車の中から最も優秀な1台を選ぶ大会だ。欧州22か国の審査員59名が、対象車28台の中から7台ずつを選び、最多得票の7台が最終選考に残る。

トヨタC-HRを除く全車種にEVモデルが設定されており、さながら孤軍奮闘の様相を呈している。
トヨタC-HRを除く全車種にEVモデルが設定されており、さながら孤軍奮闘の様相を呈している。

現在ノミネートされているのは、トヨタC-HR、BMW 5シリーズBYDシールプジョー3008ルノー・セニック、ボルボEX30キアEV9の7台である。

BMW 5シリーズにはEVモデルのi5が、プジョー3008には同じくe-3008が含まれるが、トヨタC-HRのみEVモデルが設定されていない。

第2世代となるC-HRには、プリウスと同様にHEVモデルとPHEVモデルがある。トヨタが直近で欧州COTYを受賞したのは2021年のヤリスだ。

プジョー3008は、2017年に発売された先代の3008が獲得した栄冠を、再び手にしようとしている。

ルノー・セニックは、これまでのMPV(ミニバン)から一転、トレンドの電動SUVとして生まれ変わった。

EX30は、まったく新しいエントリーモデルとしてボルボの新境地を開いた。ボルボが過去に欧州COTYを受賞したのは、2018年のXC40のみである。

BYDが欧州COTYの最終選考に残ったのは今回が初めてで、BMWは受賞経験がない。

キアEV9は7人乗りの大型電動SUVだ。キアは2022年、小型のEV6で欧州COTYを受賞している。

受賞車は2024年2月下旬に発表される予定。

英国の本拠を構えるAUTOCARも、欧州COTYの主要メンバーの一員だ。欧州COTYは1964年から開催されており、2024年は60回目の記念大会となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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