メルセデス・ベンツGLCクーペが初のフルモデルチェンジ Sクラス譲りの最新技術を多数搭載へ

公開 : 2023.11.30 11:45  更新 : 2023.11.30 13:32

新型GLCクーペのパワートレインは?

パワートレイン

GLC 220 d 4マティック・クーペには、エンジン単体で197ps/44.87kg-mを発生する、2Lのクリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジン「OM654M」が採用される。

エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間、最大で23ps/20.90kg-mのブーストが可能で、高トルク、省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与するという。

メルセデス・ベンツGLCクーペ
メルセデス・ベンツGLCクーペ

OM654Mエンジンは、新型クランクシャフトの採用によって、ストロークが94.3mm/排気量が1992ccに拡大し(先代モデル:92.3mm/1949cc)燃料噴射圧力を2700 barに引き上げ(先代モデル:2500 bar)可変タービンを採用した水冷式ターボチャージャーにより、きわめて速やかなレスポンスと優れたパワー伝達を実現したという。

また、スチール製ピストンにナトリウム封入式冷却ダクトを内蔵することで、ピストンクラウンの温度ピークを効果的に低減したと語った。

なお、GLC 220 d 4MATICクーペは「9Gトロニック・オートマチックトランスミッション」を備え、1速から9速までの変速比幅が広くエンジン回転数が大幅に低減されることから、優れたエネルギー効率と快適性を実現したという。

新型GLCクーペには、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるダイナミック・セレクトの中に「オフロード」モードが加えられた。

「オフロード」モードでは、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高める。また「ダウンヒル・スピード・レギュレーション」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。

トランスペアレントボンネット

オフロードモードでは、360°カメラシステムを使い「トランスペアレントボンネット」機能が使用可能だ。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能で、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認することができるという。

オフロードスクリーン

新開発のオフロードスクリーンは、コックピットディスプレイおよびメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置する機能だ。コックピットディスプレイには、車両の傾き/路面の勾配/標高/経度緯度/コンパス/車速/エンジン回転数が表示される。

これに加え、メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLCクーペの現在の姿勢やフロントホイールの操舵角などが表示されることにより、オフロード走行に関連するすべての運転機能を1つの画面で簡単に操作することが可能だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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