唯一無二 ハーマンインターナショナルの世界 最新モデル続々登場

公開 : 2023.11.29 05:45  更新 : 2023.11.29 09:45

レクサスBEVで知る、クラリファイの威力

次にMark Levinsonをオプション搭載した「RZ450e/version L」を聴いてみる。

こちらは13個のスピーカーと1800Wの12chディスクリートDクラスアンプを搭載したHi-Fi志向を強めたシステムとなる。

マークレビンソンのサウンドシステムを搭載したレクサスのBEV専用モデル「RZ」。「アルファードとは真逆の音作り」と筆者は語る。
マークレビンソンのサウンドシステムを搭載したレクサスのBEV専用モデル「RZ」。「アルファードとは真逆の音作り」と筆者は語る。    AUTOCAR JAPAN編集部

フロントは9cmのUnity3個をダッシュボード内にインストールし、フロントドア左右には8×9インチサブウーファを配置。さらにリアドア左右には9cmのUnityを組み込み、バックドアに22.4cmのサブウーファを搭載した。

試聴を始めて真っ先に感じたのが、アルファードとは真逆の音作りだったことだ。

サウンドはかなりタイトな感じで伝わってくるもので、楽器の一つひとつの輪郭が明確に再現されている。低域の切れも素晴らしく、そのリアルな音場に聴いている方もつい音楽に引き込まれそうになるほどだ。

まさにユニットの一つひとつの再現性が素晴らしく、車体の大きさで空間を作り出すアルファードの音作りとは明らかな違いがある。

また、ほとんどの人は圧縮音源を使うことになると思うが、そんな時に効果を発揮するのがアルファード、RZともに搭載した圧縮音源復元テクノロジー「Clari-Fi(クラリファイ)」だ。

通常、圧縮音源はリアルな再現性で物足りなさを感じがちとなるが、それをハーマンが持つ独自のアルゴリズムによって音源を圧縮した際に失われた情報をリアルタイム演算で補完することで、本来のレベルにまで近づけることができるのだ。

この日は走行しての試聴はできなかったが、両車ともにクルマの持ち味を十分に活かした音作りを感じることができた。次回はぜひロングドライブを通してそのサウンドの魅力を堪能したいと思う。

記事に関わった人々

  • 撮影 / 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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