ボルボS60 T6 AWD Rデザイン×ポールスター
公開 : 2012.12.26 17:05 更新 : 2017.05.29 19:09
で、乗ったらどうだったか。ピークパワーの違いなんてのはもちろん、わからず。出してないから。じゃあフツーに運転しても違いはわからないかというと、わかる。具体的には、エンジンがヨリ積極的に回りたがるタイプになっている。それと、スロットルが積極的に開きたがる感じに。順番としては、同じような(といってもインストール前とインストール後を較べたわけではないですが)アクセルペダルの踏み込みに対してスロットルがよりガバッと開き、ブーストもガバッと立ち上がって、エンジンがギューンと回りたがる……みたいな。
それと気のせいか、オートマのダウンシフト傾向も少し積極的になっているような。あるいは、トルコンがロックアップされるタイミングが少し遅らされてる間にエンジンがよりフリーに回っているような。でも、トランスミッション関係のプログラムを変えたとは書いてない。
PPPのインストールでT6エンジン、悪くいうと燃費を稼ぐ運転はしにくい方向へ(もともとそんなに燃費が得意なエンジンではないですが)。ドライバビリティのタイト感がちょっと後悔。その一方、せっかくR-Designなのにエンジンはフツーの同じなのが残念という人にとっては、それらしいキャラクターになって吉。気に入ってるし買い換えるほどじゃないけどちょっとナンかやってみたい人にとってはちょうどいいピリッと刺激導入。オーナーズクラブのオフ会では話題の中心になるでしょうし、あとそう、インストールしてみて万一どうしてもイヤだったらノーマルに戻しちゃうこともできる(もちろん手間賃はかかるでしょう)。
でも今回、いちばん印象が強かったのはクルマそのもの(?)。というのは、導入直後以来久しぶりに運転したS60 T6 R-Designのデキがちょっとならずよくなっていたので。簡単にいうと、クルマの動きや乗り心地のシャキッと度が明確に向上。ブルブルやゴワゴワがなくなって。カタいかヤワいかでいうと、前よりもカタい。でもカタいけど気持ちいいしコワくない。快適。舵感もスッキリ。「ボルボ史上かつてない」ボルボがますますもってそれらしく。さらに本来の姿へと。よきものへ。箱根ターンパイクぐらいのコース(今回そこでしか試乗してません)なら、4気筒比ハナが重たくて云々が気になることも全然なし。あーこりゃ、いいクルマだ!!
(文・森 慶太 写真・花村英典)
ボルボS60 T6 AWD Rデザイン×ポールスター
価格 | 619.0万円 |
車両重量 | 1770kg |
エンジン形式 | 直6DOHCターボ, 2953cc |
エンジン配置 | フロント横置き |
駆動方式 | 4輪駆動 |
最高出力 | 329ps/5400-6500rpm |
最大最大トルク | 48.9kg-m/3000-3600rpm |
馬力荷重比 | 186ps/t |
比出力 | 111ps/ℓ |
圧縮比 | 9.3:1 |
変速機 | 6段A/T |
全長 | 4630mm |
全幅 | 1865mm |
全高 | 1480mm |
ホイールベース | 2775mm |
燃料タンク容量 | 67ℓ |
荷室容量 | 380ℓ |
サスペンション(前) | マクファーソン・ストラット |
サスペンション(後) | マルチリンク |
ブレーキ(前) | φ336mm Vディスク |
ブレーキ(後) | φ302mm ディスク |
タイヤ | 235/45R18 |