レトロスタイルの次世代EV 一部公開 ルノー5 Eテック、航続距離400km

公開 : 2023.12.03 06:25

駆動系を可能な限り軽量化

ブラジ氏はまた、ブレーキにおける油圧機構とエネルギー回生システムのスムーズな融合についても強調した。「未来の我々のクルマでは、ブレーキペダルを踏んでもエネルギー回生を感じることはないでしょう」

重量を最小限に抑えることも、ダイナミクスの鍵となるだろう。例えばバッテリーは、セルを4つの正方形の「ビッグモジュール」に分割した新しいレイアウトを採用している。これによってエネルギー密度が向上し、従来の52kWhバッテリーと比較して15kgの軽量化が可能になったという。

ルノー5 Eテック・エレクトリックの予告画像
ルノー5 Eテック・エレクトリックの予告画像    ルノー

また、磁石を使わない新開発の電気モーターが搭載され、充電器、コンバーター、補助電源管理ボックスと統合されるため、従来型EVと比べてさらに20kg軽量化される。

ルノーは2022年7月、このモーターが最高出力136psを発生し、現在メガーヌEテックの電動パワートレインを生産しているクレオン工場で生産予定であると発表している。

価格は未定だが、ルノーはできる限りの低価格化を目指すとしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事