レクサスRZ300e 同社初BEVモデルに2WD追加 低温下における急速充電時間を短縮

公開 : 2023.12.04 06:45

レクサスは同社初のBEVとして発売の「RZ」にFWDモデル300eを追加しました。RZ450eとの価格差は60万円となり、今回一部改良の目玉として、低外気温下における急速充電時間の短縮が可能となりました。

一部改良で低外気温下における急速充電速度の向上

レクサスは、バッテリーEV(以下、BEV)専用モデルである「RZ」のラインナップに、FWDモデルのRZ300eを追加導入するとともに、一部改良し、全国のレクサスを通じて発売を開始したと発表した。メーカー希望小売価格(税込)はRZ450e バージョンL
が880万円、追加導入のRZ300e バージョンLが820万円となる。

2005年のRX400h発売以降、レクサスはラグジュアリー市場における電動化の先駆者として、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求してきたと語った。2019年に発表した電動化ビジョン「レクサス・エレクトリファイド」に基づき、HEV/PHEVなどの電動車の普及を通じ、多様な顧客や市場のニーズに寄り添いながら、カーボンニュートラル社会の実現を目指していくと同社は言う。

レクサスRZ300e
レクサスRZ300e

また、電動化技術を用いた基本性能の大幅な進化を実現し、レクサスのバッテリーEVならではのドライビング体験やライフスタイルを提供し、ラグジュアリーライフスタイルブランドとして、これからも時代やニーズの変化に迅速且つ、きめ細かく応え、顧客の期待を超えるクルマづくりと体験の提供に挑戦し続けていくとアナウンスした。

レクサスRZ

AWDモデルRZ450eの発売以来、レクサス初のBEV専用モデルとして、電動化技術がもたらすレクサスらしいクルマを感性に訴えかける走りとデザインで体現し、BEVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデルだという。

新たに追加導入するRZ300eは、RZ450eの開発で掲げた走りのコンセプト「ザ・ナチュラル」を継承したFWDモデルだ。RZ450e同様に、BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)を採用することで、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元、軽量かつ高剛性なボディ素性を実現し、リアサスペンションメンバーをFWD向けに新たに開発するなど、駆動方式を問わずRZとしての走りのコンセプトに拘り徹底的につくり込んだとレクサスは言う。

今回の一部改良では、急速充電速度の向上に寄与する「電池急速昇温システム」を採用し、低外気温下における急速充電時間を短縮することで、使い勝手の向上に寄与する。

さらに、中南米を含む9つの国と地域にRZを追加導入し、より多くの市場にBEVの選択肢を提供し、RZ300eをRZのラインナップに追加することで、BEVを軸とするブランドへの変革をさらに加速させ、多様なニーズに応えていくという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事