三菱アウトランダー24Gナビパッケージ

公開 : 2013.11.26 15:48  更新 : 2017.05.29 19:26

三菱のSUVであるアウトランダーが誕生から7年経ち2代目に進化した。5ドアハッチバック型のボディに3列シートを備えた7人乗りといういでたちは初代と同様で、ボディサイズにもほとんど変化は見られない。というのも“フルモデルチェンジ”という言葉の中に度々含まれているように、プラットフォームは初代をベースとしており、そこにアップデートされた安全、環境、走行といった各性能を引き上げているからである。

エンジンは初代と同様の2.4ℓ直4を中心に据えているが、初代が3ℓV6とのコンビだったのに対し、2代目はダウンサイジングの流れを汲んで2ℓ直4とのペアになっている。スタイリングは初代よりも角が取れた印象で、高張力鋼板を部分的に使用して軽量化を実施しているという。

新型の核となっているのは安全性能で、上位2車種(24Gのナビパッケージとセーフティパッケージ)にはe-Assistと呼ばれる衝突回避のシステムを三菱車として初めて搭載している。これは衝突被害軽減ブレーキシステムや車線の逸脱を感知する車線逸脱警報システム、そして先行車に追従して走行できるレーダークルーズコントロールから構成される、これまでのアクティブスタビリティコントロール等と相まってより高い安全性能を実現しているという。

試乗会に用意されていた新型は全てテーマカラーであるカッパーメタリックに塗られた24Gナビパッケージという4輪駆動モデルで、この他に20Gという2ℓ4気筒エンジンを搭載する2駆のモデルもラインナップにはある。

黒基調のファブリックシートが並ぶ新型の室内は、メッキパーツの面積が多かった初代とくらべるとずいぶんとシックな印象で、走りの印象も“シック”という言葉が良く当てはまる。エンジンパワーや4駆システムなど、何かが突出しているわけではないのだが、車両全体としてのしっかり感が高く、性能的なストレスをほとんど感じることがない。来年には前後にふたつのモーターを配したPHEV版も発売されるというから、こちらも興味深い1台となるはずである。

(文・吉田拓生 写真・田中秀宣)

三菱アウトランダー24Gナビパッケージ

価格 310.0万円
0→100km/h加速 na
最高速度 na
燃費(JC08モード) 14.4km/ℓ
CO₂排出量 161g/km
車両重量 1530kg
エンジン形式 直4SOHC, 2359cc
エンジン配置 フロント横置き
駆動方式 4輪駆動
最高出力 169ps/6000rpm
最大最大トルク 22.4kg-m/4200rpm
馬力荷重比 110ps/t
比出力 72ps/ℓ
圧縮比 10.5:1
変速機 6段CVT
全長 4655mm
全幅 1800mm
全高 1680mm
ホイールベース 2670mm
燃料タンク容量 60ℓ
荷室容量 na
サスペンション (前)マクファーソン・ストラット
(後)マルチリンク
ブレーキ (前)Vディスク
(後)ディスク
タイヤサイズ 225/55R18

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