トヨタ 全長4.3m「ヤリスクロス」後継? コンパクトな都市型EV、2024年欧州発売へ

公開 : 2023.12.05 06:05

・トヨタが2024年に投入予定の新型EVのコンセプトモデルを公開。
・「アーバンSUVコンセプト」は全長4300mm、全幅1820mmの電動SUV。
・欧州で人気のヤリスクロスを受け継ぐ? 都市特化型のEVに自信。

洗練された都市型電動SUVコンセプト

トヨタの欧州部門は12月4日、新型EVのコンセプトモデル「アーバンSUVコンセプト」を発表した。2024年に欧州市場へ投入するBセグメントSUVを予告するものだ。

ボディサイズは全長4300mm、全幅1820mm、全高1620mmで、ヤリスクロスよりやや大きい。トヨタの商品開発責任者であるアンドレア・カルッチ氏は、今後数年間の欧州EV販売にとって「強力な貢献者になる」と述べた。

トヨタ・アーバンSUVコンセプト
トヨタ・アーバンSUVコンセプト    トヨタ

電動車開発において戦略的パートナーシップを結ぶスズキのeVXコンセプトと近しい雰囲気もあるが、両車の関係性については言及されていない。ちなみに欧州では、スズキがトヨタからRAV4カローラのOEM供給を受ける形でアクロスとスウェイスというモデルを販売している。

アーバンSUVコンセプトは、bZ4Xで使用されるe-TNGAプラットフォームに関連するEV専用プラットフォームをベースにしていると見られる。

サイズ的にEVラインナップのエントリーモデルに位置づけられそうだが、価格目標は明かされていない。カルッチ氏はバッテリー材料のコストに「大幅なシフト」が必要だと述べ、低価格化の難しさを示唆したが、「トヨタは市場の現実から離れていない」とした。

手頃な価格と使いやすさのバランスを追求するため、2種類のバッテリーが用意され、大容量のもので航続距離は約400kmになると予想されている。また、前輪駆動と四輪駆動のパワートレインが選択可能だが、詳細については明らかではない。

カルッチ氏は、都市に特化したコンパクトSUVは現在欧州で最も人気があると強調した。「トヨタはヤリスクロスで大成功を収めました。競合相手に場所を空けるつもりはありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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