まさにニスモの「レーシングDNA」、新旧マシンが集合 日産は創業90年に

公開 : 2023.12.06 19:45

オーテックオーナーもFSWに

今回の「NISMO Festival」では、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)の一翼を担っているオーテックのファンも愛車を持ち寄り、イベントを楽しんだ。

オーテックは、特装という手段を通じ、デザイン、走行性能、機能といったさまざまな領域での商品付加価値を加えている日産直系のカロッツェリアだ。

オーテックのオーナー車両も集合。最新ラインナップの展示や物販にファンが集っていた。
オーテックのオーナー車両も集合。最新ラインナップの展示や物販にファンが集っていた。    高桑秀典

日産の基準車では満たせないユーザーのニーズを満たすべく、パーソナル性の強いデザインや性能を持つオーテックブランドのカスタムカー、乗降をバリアフリー化する福祉車両、多様なビジネスシーンで活躍する各種特装車などを展開している。

リーフ・オーテックをはじめとするオーテック各車のオーナーが集結したエリアでは、プレミアムアイコニックカラーのAUTECH BLUEにペイントされたセレナ、キャラバン、ノート・クロスオーバーキックスエクストレイルのオーテック・モデルを展示。その真横にグッズ販売ブースも展開されたので、この一角も大盛況だった。

気軽に車中泊を楽しめるNV200バネット・マルチベッド、セレナ・マルチベッド、キャラバン・マルチベッドも披露され、数多くの日産車フリークがオーテックならではのカスタム力の高さとその優れた機能性に感心していた。

熱きファン 日産の100周年へ向けて

NISMOとはニッサン・モータースポーツ・インターナショナルのことで、2022年4月にオーテックジャパンと統合され、社名が日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)となったことは周知のとおり。

現在、100%電気自動車のリーフNISMO、電動車(e-POWER)のノート・オーラNISMO、そして、スポーツカーGT-R NISMOおよびフェアレディZ NISMOといったロードカーを購入することができる。

この12月に90周年を迎える日産。ニスモ、オーテックを擁するNMCの役割も大きい。
この12月に90周年を迎える日産。ニスモ、オーテックを擁するNMCの役割も大きい。    高桑秀典

それらのクルマたちに宿っているのは、日産とNISMOが長きにわたって培ってきた“RACING DNA”で、NISMOロードカーのファンは、その熱さ、乗りやすさ、走る楽しさに心酔しているのだ。それぞれのクルマに求められる性能が追求されているので、愛車との一体感も堪能できるのであった。

NMCは、両社の創業の精神やDNA、培った経験や技術、そして、匠の技に磨きをかけ、魅力的なクルマをデリバリーしている。

ユーザー視点の発想を何よりも大切にしている点も特徴だ。モータースポーツの分野では、強いNISMOを体現し、ワクワク感や感動をより多くのファンに届けることを至上命題としている。

カスタマイズの分野では、NISMOブランド車/オーテックブランド車のカスタムカーや特別なニーズに応える各種特装車を日産直系カロッツェリアならではの品質と信頼性で届けることを最優先課題としている。いずれも“ユーザーの期待を上回る価値”を提供しているので、ファンが多いのだ。

日産自動車の内田 誠社長が「きょうは日産ファン、NISMOファンの熱気を感じることができました。日産は今年90周年を迎えます。これからも日産はいいクルマを出す、日産は必要だと思ってもらえるように頑張る」と話していたが、記念すべき100周年に向け、NMCが重要な役割を果たしていくことは間違いないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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