日産「デュアリス」次期型、大胆スタイルのEVに 価格はエンジン車並み 欧州で独自進化 

公開 : 2023.12.10 06:05

2030年頃発売か エンジン車はどうなる?

次期型の発売時期は未定で、現行型のライフサイクルに基づけば2029年頃と予想されるが、EVの普及スピードによっては前後する可能性もある。日産は2030年以降、欧州でEVのみを販売する計画で、英国政府も2035年にゼロ・エミッション車(ZEV)以外の国内新車販売を禁止する。

とはいえ、英国市場ばかりに目を向けるわけにはいかない。サンダーランドで製造されたキャシュカイの80%は国外に輸出されている。日産は、市場によってゼロ・エミッション車への移行にばらつきがあると指摘する。既存のICE車と、後継EVを同じ生産ラインで同時に製造する可能性も考えられる。

日産ハイパーアーバン・コンセプト
日産ハイパーアーバン・コンセプト    日産

モス氏は次のように述べている。

「問題は、わたし達自身やサプライヤーにとって手に負えなくなるレベルの複雑さを生み出すかどうか、そして規制がどうなるかです」

「わたし達は物事をきれいに切り替えたいと考えていますが、欧州全土が同じスピードで動いているわけではないことは認識しています。キャシュカイのような、英国でナンバーワンのクルマを持っていることを誇りに思いますが、それは偶然によるものではありません。日産は、お客様が何を求めているかを理解しようと努め、2007年の初代からそれに基づいて開発してきました。自己満足に陥らず、市場の行く末を予測し、基本的なことをしっかりやることです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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