クラウン・クロスオーバー特別仕様車 マットメタル塗装 噂のクラウン専門店で発表

公開 : 2023.12.15 17:45

インテリアにも特別仕様車としてトヨタの拘りが満載

マット塗装はボディだけではない。225/45R21タイヤと組み合わせた、21×71/2Jアルミホイールにはマットブラック塗装を施している。

インテリアでも、特別仕様車ならではのトヨタの拘りがある。

クラウン・クロスオーバーRSアドバンスト・ザ・リミテッド・マットメタル
クラウンクロスオーバーRSアドバンスト・ザ・リミテッド・マットメタル    トヨタ

内装色もブラックルーミッシュを特別に設定し、インサイドドアハンドルにウォームスティール加飾としたほか、インパネ周りにソフトパットを採用。

ステアリングは本革巻きやライトグレーのかがり縫い、本革のスポーツレザーを使ってレッドステッチのスポーツシート、そしてシフトノブにはディンプル加工を施した本革を使っている。

また、チーフデザイナーのイチ押しが、インパネの助手席側にある、レーザーで加飾したマットメタルのロゴである。これが特別感をさりげなく主張しているという。

「クラウン・クロスオーバーRSアドバンスト・ザ・リミテッド・マットメタル」はメーカー希望小売価格(税込)750万円となる。

実は、この発表イベントの前週、横浜都心部で開催された「クラウン・スポーツ」/「クラウン・セダン」報道陣向け公道試乗会に同車は展示されていたが、車内の撮影は実施されておらず、全容が明らかになったのは今回が初めてだ。それもそのはず、この特別仕様車はザ・クラウンでしか購入できないのだから。

車系拡張もあり?

そんなザ・クラウンだが、2023年10月6日の「クラウン・スポーツ」発表と同時に、横浜都筑と福岡天神が先行して開業した。

トヨタによれば、開業1ケ月で3車系の累計受注台数は計画台数の1.46倍と好調だという。年代別で見ると、20代以下が前モデル比で4.45倍と大きく伸びた。また、40代以下でも1.49倍と増加傾向が明らかだ。

クラウン・クロスオーバーRSアドバンスト・ザ・リミテッド・マットメタル
クラウン・クロスオーバーRSアドバンスト・ザ・リミテッド・マットメタル    トヨタ

注目すべきは、輸入車ユーザーの増加だ。下取車の実績を基にすると、前モデル比で4.28倍と急激に伸びた。

ザ・クラウン横浜都筑のみでの実績については、開業からの来店者総数は2000組を超えており、週末には1日148組に達したこともあったという。

来店者の約3割が東京からで、なかには岡山県などの遠方や、アメリカのクロスオーバーのユーザーが来日のタイミングでスポーツを見に来るといったケースもあるなど、ザ・クラウンの注目度はとても高い。また、新規顧客が9割程度と高く、ドイツ車を筆頭とした輸入車ユーザーが多い。

トヨタとしては、こうしたザ・クラウン立ち上がり期での動向を踏まえて、トヨタが「クラウン群」と呼ぶ、クラウン・ブランド戦略をさらに前に進めていく。

現在公表されているのは4車系だが、清水チーフエンジニアは「私の頭の中には、様々な(車系の)発想がある」と、車系拡大の可能性も示唆している。クラウン群、今後の動向に注目していきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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