ロータリーエンジンの栄枯盛衰 名車・珍車36選 後編 伝統の復活と継承

公開 : 2023.12.17 18:25

マツダデミオ

マツダは2012年、デミオのEV版、その名も「デミオEV」のリースを開始した。その1年後には、レンジエクステンダーとしてシングルローターエンジンを搭載したプロトタイプも公開した。

その原理は前項のアウディA1 eトロンとまったく同じだが、本誌はアウディよりもマツダのエンジン音がかなり大きいと報じた。いずれにせよ、アウディと同様、レンジエクステンダーEVのデミオは本格的な量産には至らなかった。

マツダ・デミオ
マツダ・デミオ

マツダMX-30

マツダはRX-8以降、ロータリーエンジンの復活を目指してきたが、その努力がついにMX-30 eスカイアクティブR-EVで結実した。新開発の8C型シングルローターユニットにより発電し、バッテリーの充電間隔を大幅に延長する電動モデルである。

EVでありながら通常のガソリン車に近い感覚で使用できる。既存のEVモデルは航続距離が短いが、R-EVは米国でも受け入れられる可能性がある。

マツダMX-30
マツダMX-30

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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