実は「2.2Lディーゼル」がイチオシだった? ホンダ・アコード(8代目) 英国版中古車ガイド
公開 : 2023.12.27 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は
ホンダ・アコードの価格は、ライバルよりお高め。2.0Lのガソリンエンジンで、同等のフォード・モンデオより3000ポンド近く高い。そのかわり、17インチ・アルミホイールやオートエアコンなど、装備は充実している。(2012年4月19日)
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ゲイリー・ブレイン氏
「8代目アコードを2年ほど所有しています。2008年式サルーンの、珍しい2.4 i-VTECです。8万8000kmほどで購入し、現在は12万5000kmへ伸びています」
「私は、トヨタかホンダしか選びません。どれも信頼性が高く、このアコードも例外ではありません。2020年まで、ホンダ・ディーラーによる整備を定期的に受けてきた車両です。サイドシルに小さなサビがありましたが、修理済み。内装は綺麗ですよ」
「燃費は平均で10.0km/Lくらい。メンテナンスにかかる費用も抑えられ、満足しています。メルセデス・ベンツのような贅沢さはありませんが、快適で故障が少ないことが1番の魅力ですね」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
ディーゼルエンジンでMTの場合、クラッチへ負荷がかかりがち。試乗時は2速から発進してみて、滑りがないか確かめたい。牽引重量は1200kgまでに制限されている。
走行距離が極端に短い例では、ディーゼル・パティキュレートフィルター(DPF)が詰まっている場合がある。長時間試乗しなければ、状態は確認できない。
DPFをクリーニングして再利用すると、ECUが混乱し、警告灯が点灯する場合がある。深刻な不調に繋がる恐れがあるため、新品のフィルターを用いる方が安心。
ヘッドガスケットが劣化し、白煙が出る場合がある。排気ガス再循環システムの亀裂にも注意したい。
ガソリンエンジンの場合は、VTECシステムに不調が出ると加速でもたつく。バルブクリアランスは、4万8000km毎に点検したい。
トランスミッションとブレーキ
発進時にカタカタと大きな異音が出る場合は、デュアルマス・フライホイールの破損を疑う。エアコン・プーリーの故障かもしれない。
ブレーキフルードは、定期的に交換されているか確かめる。
サスペンションとステアリング
サスペンションは洗練され、安定した操縦性を実現させているが、構造は複雑。フロントのボールジョイントや、リアのジョイントとブッシュの劣化具合を確かめたい。ステアリングラックのモーターは、故障しやすいようだ。
ボディとインテリア
サンルーフが備わる場合は、天井の内張りにシミがないか確かめる。年式が古いと、雨漏りはしがち。スロープに載せて、シャシーやサイドシルの腐食状態も確かめたい。
フロントガラスのワイパーが、高速では動かなくなる場合がある。新しいナビユニットを取り付けた場合は、車両に合わせコーディングする必要がある。
画像 2.2Lディーゼルがイチオシ? ホンダ・アコード(8代目) 最新11代目と6代目タイプR S2000と新型シビックも 全89枚