BMW Z4にマニュアル復活 来年初頭に6速MT追加 スープラとの違いは?
公開 : 2023.12.17 06:05
・BMWのコンバーチブル、Z4に6速MTの導入が決定。現行世代では初。
・3.0L直6ターボにマニュアルの組み合わせ。ライバルと差別化。
・兄弟車トヨタGRスープラとは異なる、BMW製ユニットを採用。
3.0L直6に6速マニュアルの組み合わせ
ドイツの自動車メーカーであるBMWは、2シーター・コンバーチブルのZ4にMT(マニュアル・トランスミッション)を導入すると発表した。2024年第1四半期より、欧州仕様のトップグレードのZ4 M40iに搭載される。
現行世代のZ4にMTが設定されるのは、2019年の発売以来初めてとなる。先代モデルにはMTが設定されていたが、フルモデルチェンジとともに姿を消した。
Z4 M40iは現在、ZF製8速ATを標準装備し、最高出力340psのB58型3.0L直6ターボと組み合わされている。MTの追加導入は、アウディTTやジャガーFタイプなどMT未設定のライバルに対して、独自のセールスポイントとなるはずだ。
また、減少傾向にある販売台数の押し上げにもつながるだろう。調査会社ジャトー・ダイナミクスによると、欧州市場におけるZ4の今年の販売台数は5448台で、TTより260台、ポルシェ718ボクスターより222台少ない。
Z4と構造を共有する兄弟車のトヨタGRスープラも、昨年6速MTが追加された。しかし、スープラのZF製とは異なり、Z4にはM2と同じBMW製6速MTが採用される。
スープラのMT車の0-100km/h加速はAT車より0.3秒遅い4.4秒で、Z4にも同様のパフォーマンス変化が見られるだろう。
本稿執筆時点では、日本仕様のZ4への導入は未確認。また、トップグレードのZ4 M40iのみでの設定となるのか、あるいは他のグレードにも追加されるのかも明らかではない。本誌はBMWにコメントを求めている。