マセラティがイタリア大使館に大集結 第29回マセラティデイ モットーはファミリーで参加
公開 : 2023.12.16 11:45
第29回となるマセラティデイが開催されました。新旧のマセラティが一堂に会すイベントで、まずは羽田に大集合、その後はパレードランを行い、目的地のイタリア大使館でランチ。優雅なイベントの模様をレポートします。
第29回マセラティデイ
MCJの年次イベントとは
マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン(以下MCJ)年間最大のイベントとなる、第29回マセラティデイが11月18~19日に開催された。29回目とは言うものの、2023年は記念すべきMCJ創立30周年イヤー。コロナ禍のため2020年は開催を見合わせたため、本来なら今回が30回目となっていたのである。
マセラティデイは全国の会員が集結し、友好を深めるという主な目的がある。毎回マセラティのヒストリーに関するテーマを設定し、ブランドについての知識を高める「MCJアカデミー」の開催も重要なコンテンツだ。今回は生誕60周年を迎えるクアトロポルテとミストラルがフューチャーされた。
大ヒット作となった3500GTの後継モデルとして1962年にセブリングがデビューを飾り、間髪を入れずに2シーターのミストラルが送り出される。さらには、レース由来の高性能エンジンを搭載したラグジュアリー・サルーンのクアトロポルテという新しいカテゴリーのモデルを続けざまにリリース。まさにマセラティ史における忘れ得ぬ年でもあった。
そんな活気にあふれたファクトリーの様子を、当時の写真を交えて振り返った。
さらに今回の目玉はジャパン・プレミア前の新型グラントゥーリズモが披露された。参加者は、その完成されたスタイリングやフル4シーターとしての卓越したスペース・ユーティリティなどを、MCJメンバーでもあるマセラティ・ジャパンCEO木村隆之氏から詳細なレクチャーを受けた。もちろんエグゾースト・ノートの披露や、各部の操作性などもリアルに体験することができた。
MCJのモットーはファミリー参加
1日目は羽田に勢揃い
今回は3500GTから、テーマとなった各モデル、そしてグレカーレや、MC20チェロまでの新旧モデルが、昨年に続き羽田エアポートガーデンのパーキングを占有。宿泊とガラディナーも「ヴィラフォンテーヌプレミア/グランド羽田空港」で行った。
ガラディナーは全国から駆けつけた150名あまりのマセラティスタの熱気に溢れた。MCJのモットーはファミリー参加であり、次世代を担う「ベビー・マセラティスタ」達の参加もうれしい限り。なんと今回はゼロ歳の最年少マセラティスタの登場も。MCJイタリア支部のロマーリオ氏をはじめとした海外からのゲストも参加し、国際色豊かなものとなった。
マセラティ・アジア・パシフィック&ジャパンCEOの木村隆之氏、そしてクアトロポルテ(5代目)/グラントゥーリズモ/コンセプトモデルのバードケージ75thなどのデザインを手がけた奥山清行氏などのスピーチで盛り上がった。
MCJ代表越湖のMCJアカデミーコーナーでは、前述のミストラル、クアトロポルテ60周年に関する「座学」に加え、MCJ30年の歩みと1993年当時のマセラティがおかれていた状況についてのレクチャーが行われた。
大賞はミストラル・スパイダーに
参加者の投票によるコンクール・デレガンスの結果発表が、ガラディナーのハイライトだ。ヴィンテージ/セミクラシコ/モデルノ(モダン)の3カテゴリーから選ばれる。ヴィンテージ部門はインディ/セミクラシコ部門は現オーナーが長年所有し続けている222E/モデルノ部門はクアトロポルテ・シックスが受賞した。
グランプリにはミストラル・スパイダーが選ばれた。希少なスパイダーの中でも殊更レアな3500ccエンジンを搭載した車両。オーナーの長年にわたるMCJへの積極的活動への敬意も踏まえて選考された。マセラティ・ジャパン賞は3500GT/3200GTアセットコルサ/グレカーレGTに授与された。
このほか「最遠来賞」/「ファミリー賞」など、多彩な賞典が用意されるのもマセラティデイの特徴。大きな盛り上がりを見せるじゃんけん大会で盛り上がったところで、ガラディナーはお開きとなった。二次会はホテルのラウンジで、ランブルスコやパルミジャーノ・レッジャーノなどと共に「モデナ」を深夜まで満喫した。