ベントレー 戦前のレーシングモデルをゼロから生産 同時に熟練工の技術を次世代へ継承
公開 : 2023.12.17 11:45 更新 : 2023.12.17 20:19
ベントレーは4.5リッター「ブロワー」の完成とともに、スピード・シックス・コンティニエーション・シリーズの実走行テストを開始したと発表しました。背景には失われた技術の再学習、というものづくりへの姿勢も感じます。
コンティニュエーションプロジェクト
ベントレーは、新しいスピード・シックス・コンティニュエーション・シリーズは、ブロワー・コンティニュエーション・シリーズの最後の顧客仕様車が完成したことにともない、生産開始前の本格的なテスト段階に入ったとアナウンスした。
一時期、この2台のクルマは友好的なライバルとしてレースに参加していた。スーパーチャージャー付き4.5リッター「ブロワー」は、ティム・バーキン卿のプライベートチームによって準備され、一方、スピード・シックスは、1929年と1930年のル・マンでベントレーのワークスカーとしてエントリーされ優勝を飾った。
現在、この2台の車の生産と準備は、ベントレーのオーダーメイドとコーチビルド部門であるマリナーのワークショップで行われているという。すべての顧客のブロワーが完成し、納車されたことで、マリナーの焦点は2番目のコンティニュエーションプロジェクトに移り、最初に生産された2台(エンジニアリング車両0号車とファクトリーワークス)の車両は数ヶ月に及ぶスタティックテストとダイナミックテストに入った。
4.5リッター・スーパーチャージド「ブロワー」と6.5リッター・スピード・シックスのコンティニュエーション・シリーズ・モデルをそれぞれ12台ずつ生産するという決定は、決して安易なものではなかったとベントレーは回想する。
パフォーマンスとラグジュアリーの頂点に1世紀以上君臨するブランドの管理者として、チームは自分たちの仕事が最高水準のレベルで評価されることを知っていたからだという。
2020年から、ベントレー・マリナーのエンジニア/職人/技術者からなるプロジェクトチームは、名だたる英国のスペシャリストやサプライヤーと緊密に協力し、世界初の戦前車のコンティニュエーション・シリーズを作り上げた。
顧客/世間一般/メディアからの反響は、その丹念な作業を正当化する以上に大きなものであり、何万時間にも及ぶ開発プロセスを経て、コンティニュエーション・シリーズのモデルは、法規に準じるために必要な小さな変更を除き、1930年当時のオリジナルとまったく同じ姿で登場したという。
コンティニュエーションプロジェクトは、ベントレー社内で失われた技術の再学習を促すきっかけにもなり、老若男女の技術者や職人が、戦前のベントレーの製造とメンテナンスに必要な知識と経験を身につけることとなったとベントレーは語った。