新型クラウン・スポーツにPHEV 航続可能距離は1200km以上を実現 PHEV独自の発電や給電機能も搭載

公開 : 2023.12.21 17:45

PHEVならでは利便性の追求

発電/給電機能

普通充電時にパワースイッチをONにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を搭載。エンジンをかけずに車内で快適に過ごすことができ、車内をもう1つの部屋としてテレワークや休憩などに活用することが可能という。

また停電/災害時などの緊急時やアウトドアに役立つ、最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備した。センターコンソールボックス後端とラゲージ内に設置されたアクセサリーコンセントに加え、付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、AC100V/1500Wの外部給電コンセントとしても使用可能だ。

新型クラウン・スポーツPHEV
新型クラウン・スポーツPHEV

加えて普通充電に加え、急速充電を設定。充電時間も普段の200V用充電ケーブルを使った場合と比べ、約38分(満充電量の約80%)と大幅に短縮できると述べる。

クルマに蓄えた電気を住宅に供給する仕組みであるV2H(ブイツーエイチ)も設定。災害などの停電時でも、頼れる「蓄電池」として利用可能。急速充電インレットに、外部給電機能(V2H)を設定し、V2H機器(別売)と接続することで、駆動用バッテリーに蓄えた電力を、家庭用電力として利用することも可能だ。

あわせて、住宅の太陽光発電などで生じた余剰電力を、車両の駆動用バッテリーに蓄電することも可能としており、ムラのない電力の需要と供給に効果が期待されると発表された。

レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーに蓄えた電力を外部に給電できる「EV給電モード」と、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を設定。HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続するという。

バッテリー満充電/ガソリン満タンの状態から約6.5日分の電力を供給可能で、給電用の装備として、室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準で装備し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電も可能としている。

スポーティさをより際立たせるPHEV専用装備

外形デザイン

クラウン・スポーツを足元から支える21インチ大径広幅タイヤとマットブラック塗装を施した専用アルミホイールや、特徴的なトリプルスポークと細いレイヤースポークで、スポーティな意匠をより強調した。

内装デザイン

華やかなブラック&センシュアルレッドを運転席と助手席で左右非対称に配色している。運転への高揚感をより高めるとともに個性とスポーティさを際立たせたという。

新型クラウン・スポーツPHEV
新型クラウン・スポーツPHEV

また新開発の光輝材を入れた表皮を組み合わせることで強い陰影と鮮やかな発色を両立し、フロント&リアのシートベルトにも赤色を採用した。ドライバーがしっかりと身を預けられるホールド感と、より運転への高揚感を高める赤いステッチを施したスポーツシートも同時に採用した。

月に300台の月販基準台数を見込み、メーカー希望小売価格(税込)は765万円となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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