ホンダ新型SUV「WR-V」2024年3月発売 コンセプトの「バーサタイル・フリースタイラー」とは?

公開 : 2023.12.22 11:45  更新 : 2023.12.22 19:42

ホンダは新型SUV「WR-V」の発売を発表しました。インド生産となる今回の新型モデル、コンセプトは「バーサタイル・フリースタイラー」ですが、果たしてどういう意味でしょうか?クルマの詳細とともに覗いてみましょう。

ホンダ新型SUV「WR-V

ホンダは、新型SUV「WR-V」を2024年3月22日に発売すると発表した。

WR-Vは、安心と信頼を感じられる力強いデザインとするとともに、クラストップレベルの荷室空間を実現し、すべての人が安心して運転できるダイナミック性能の提供を目指したという。

WR-Vの主な特長

グランドコンセプトは「バーサタイル・フリースタイラー」

ホンダ新型SUV「WR-V」
ホンダ新型SUV「WR-V」

「バーサタイル」は、多様なライフスタイルやニーズに適応できること「フリースタイラー」は、さまざまな制約を乗り越え、自由に自分らしいスタイルで生きることをそれぞれ表現するという。既成概念や固定観念にとらわれずに、より自由な発想で自分らしい生き方を表現する人々の思いに寄り添うクルマとなることを目指して開発されたとホンダは述べた。

月間販売3000台を見込み、ボディカラーはイルミナスレッド・メタリック/プラチナホワイト・パール/クリスタルブラック・パール/ゴールドブラウン・メタリック/メテオロイドグレー・メタリックの全5色で、メーカー希望小売価格(税込)は209万8800円~248万9300円となる。

「WR-V」ってどんなクルマ?

パッケージング

運転席は、高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置によるセダンライクな運転姿勢を両立させ、運転席の前方見下げ角を大きくすることで、車両前方の距離感をつかみやすくしたという。また、助手席側のフロントフードの端が見えるよう形状を工夫し、フロントフードの前方まで見やすいデザインとするなど、運転のしやすさを追求したと語る。

後席は、一クラス上のゆとりある空間を目指し、頭上空間の広さを確保し、ドアライニングの下部や前席シートバックの形状を工夫することで、乗り降りがしやすく、ゆとりのある足元空間を実現。

ホンダ新型SUV「WR-V」
ホンダ新型SUV「WR-V」

荷室は、後席からの荷室長を確保するとともに、壁面をフラットに近い形状にしたり、床下収納を設けたりしたことで、クラストップレベルとなる458Lを実現。多様なニーズに応えられる広々とした室内空間としたと語る。最低地上高は、クラストップレベルとなる195mmとし、未舗装路や段差を走行するストレスを軽減し走りの自由度を高めたとホンダは述べた。

デザイン

エクステリアは、スタイリングから安心と信頼を感じられるようなデザインを目指し、フロントはサイドのベルトラインから水平に車両前端まで伸ばしたフロントフードとスクエアなフロントグリルにより、分厚いロングノーズを表現。またフロントノーズからリアまで体幹を貫くような厚みのあるボディ造形とすることで堂々とした佇まいを表現したと述べた。

前後ライトのデザインは、四隅に踏ん張るようなワイド感を高めるデザインとし、フロントはフルLED、リアはストップランプとテールランプにLEDを採用。

インテリアは、シンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指した。メーターには、7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせ採用。7インチTFT液晶メーターでは、スピードメーターや走行モードなどの基本情報に加え、ホンダ・センシングなどの情報を見やすく表示するという。さらに、エアコンの風を後席へ届けるリアベンチレーションを全タイプに標準装備し、後席空間の快適性を高めた。

ダイナミクス

すべての人が安心して運転できるSUVを目指し、運転する人の「走る/曲がる/止まる」の意思に対し、的確に反応するハンドリング性や車体の安定性、快適な乗り心地を追求し、人の気持ちに寄り添うダイナミック性能を目指したとホンダは述べた。

パワートレインは、静粛性と高出力を両立した1.5L DOHC i-VTECエンジンを搭載。CVTは、ドライブ・バイ・ワイヤとCVTの協調制御「Gデザイン・シフト」を採用しリニアな加速フィールを追求したという。加速時や減速時のステップシフト制御を採用するなど、CVT制御をWR-V向けに最適化することで、さまざまな走行シーンにおける心地よく安心感のある走りの提供を目指したと」語った。

「フィット」のシャシーをベースに、電子制御パワーステアリングやサスペンションをWR-V向けに最適化し、扱いやすいリニアな操縦性を追求した。また、優れた直進安定性と乗り心地の良さを目指し、2650mmのホイールベースとなっている。

エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によりエンジンの振動を低減し、ロードノイズ低減のための遮音や吸音対策を行うことで、i-VTECエンジンの気持ちの良いサウンドを提供しながら、静かで快適な室内空間を実現したとホンダは語る。

安心/安全領域

先進の安全運転支援システムである「ホンダ・センシング」を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、さらなる安心・安全が追求された。

ホンダ・センシング搭載機能一覧

・衝突軽減ブレーキ<CMBS>/誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能/近距離衝突軽減ブレーキ/急アクセル抑制機能/歩行者事故低減ステアリング/路外逸脱抑制機能/アダプティブ・クルーズコントロール<ACC>/車線維持支援システム<LKAS>/先行車発進お知らせ機能/標識認識機能/オートハイビーム/パーキングセンサーシステム

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事