ハンドリングを楽しめる中古車 28選 前編 ロードスターから911まで

公開 : 2023.12.23 18:05

・本誌が「ハンドリング」を高く評価してきたクルマ、いま中古で選ぶなら?
・運転を楽しめる中古車を28台ピックアップ。お値段もお手頃?
・前編はマツダの2代目ロードスターからフェラーリ360、ポルシェ911まで。

「お手頃」な中古ドライバーズカー

純粋な加速性能ではなく、ドライビングの楽しさを味わえる中古車を28台紹介したい。

AUTOCAR英国編集部では過去35年間、毎年最高の「ドライバーズカー」を特集してきた。今回はその候補となったクルマの中から、スポーツカー、スーパーカー、ハッチバック、セダンなど多種多様なモデルを取り上げる。

本誌が「ハンドリング」を高く評価してきたクルマから、いま中古で選びたい28台を紹介する。
本誌が「ハンドリング」を高く評価してきたクルマから、いま中古で選びたい28台を紹介する。

主に重視しているのはハンドリングだ。新車当時は手が届かなかったような「高嶺の花」も、時代と減価償却の力によって身近なものとなりつつある。機会があればぜひ実車に触れてみてほしい。

マツダロードスター

手頃な価格のスポーツカーの代名詞。どの世代においても、数千万円クラスのスーパーカーを凌駕してきた。2003年、本誌はロードスター(欧州仕様:MX-5)の「気品のある軽快さ」を高く評価し、「Best Handling Car 2003」に選んだ。そのハンドリングは現代のポルシェ911 GT3にも引けを取らない。

英国の中古車価格は約1000ポンド(約18万円)からだが、各部品の劣化には注意が必要。

マツダ・ロードスター
マツダ・ロードスター

トヨタMR-S

カミソリのように鋭いフロントエンドにより、当時は賛否両論あったMR-S(欧州仕様:MR2)だが、時が経ち、手頃な軽量スポーツカーが減ったことで再評価されている。高価になる前に手に入れよう。比較的状態のいい個体は現在、およそ3500ポンド(約63万円)だ。

トヨタMR-S
トヨタMR-S

ポルシェボクスター(初代)

2002年のマイナーチェンジで、初代ボクスターはサーキットにおける精密なハンドリングマシンになると同時に、日常でも快適に使えるようになった。2002年当時の評価では、ランボルギーニムルシエラゴに僅差でトップを譲ったものの、今となっては5000ポンド(約90万円)の中古車とは思えないほど素晴らしい。

ポルシェ・ボクスター(初代)
ポルシェ・ボクスター(初代)

オペル・ティグラ

コルサをベースにした2ドア・クーペで、「デザイナーズ・スーツを着ただけのコルサ」と決めつけるのは簡単だが、安定性が高く、コミュニケーションも取りやすい、楽しいクルマに仕上がっている。今では希少車なので価格はまちまちだが、割りとまともな個体が1500ポンド(約27万円)で手に入る。

オペル・ティグラ(画像はヴォグゾール版)
オペル・ティグラ(画像はヴォグゾール版)

トヨタ86

スリップアングルを選び、スピードをつければ、86(欧州仕様:GT86)はどんなコーナーでも滑り抜けていく。コミュニケーション能力が高く、非常に親しみやすいシャシーのおかげで、ほぼどんなドライバーとも馴染めるだろう。現在、走行距離の多いものであれば1万ポンド(約180万円)を余裕で下回る。

トヨタ86
トヨタ86

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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