ハンドリングを楽しめる中古車 28選 前編 ロードスターから911まで

公開 : 2023.12.23 18:05

アウディR8 V8

ロータス・エリーゼのリアにV8を詰め込み、四輪駆動で路面に密着する。言うなれば、それがアウディR8だ。新車当時はまさにランドマーク的存在だったが、現在では3万ポンド(約540万円)をわずかに下回る価格で販売されているため、歴史的な掘り出し物となっている。

アウディR8 V8
アウディR8 V8

日産フェアレディZ

できるだけ横向きに走らせるなど、シンプルなことをするためのシンプルなクルマ。きちんと整備された個体を買えば、かなりの回復力が見込める。英国では約7000ポンド(約125万円)で良コンディションのものが手に入る。

日産フェアレディZ
日産フェアレディZ

ロータス・エリーゼS1

エリーゼについてはこれまで本誌で語り尽くしてきたため、今さらお伝えできるような新事実はあまりないが、次の警告に耳を傾けてほしい。非常に荒れた個体でさえ1万ポンド(約180万円)以上で売られており、完璧な個体は3万ポンド(約540万円)を超えるのだ。

ロータス・エリーゼS1
ロータス・エリーゼS1

ポルシェケイマンS

サーキットを爆走しようが、買い物へ行こうが、とにかく走りは大満足。欠点の少ない個体は1万5000ポンド(約270万円)で手に入る。

ここまでスポーツカーに焦点を当ててきた。次項からは、スーパーカーを見てみよう。

ポルシェ・ケイマンS
ポルシェ・ケイマンS

日産GT-R

巧みなコンピューター制御により、GT-Rは我々の固定観念を覆し、初心者ドライバーでも圧倒的なパフォーマンスを手に入れられるようにした。英国では最高出力1000psを謳うようなチューニングが多いおかげで、良い個体を見つけるのは難しいが、R8と同様、4万ポンド(約720万円)以下から手に入れることができる。

初期の車両(2008~2010年)はトランスミッションの問題が発生しやすいので注意が必要だ。

日産GT-R
日産GT-R

フェラーリ360モデナ

伝説的なフェラーリF355の後継として1999年に登場した360モデナは、「レーシングカーのレスポンスとロードカーの軽快さを併せ持つ」魔法のようなクルマだった。本誌はF1マチックも、その「カミソリのように鋭い」レスポンスをかなり気に入った。

価格は4万5000ポンド(約800万円)前後からのスタートだが、良い個体は6万5000ポンド(約1100万円)から7万5000ポンド(約1300万円)の間にある。

フェラーリ360モデナ
フェラーリ360モデナ

ポルシェ911ターボ

911ターボは、遊びココロがありエッジの効いた猛烈な走りを見せる。ずぶ濡れのターマックでは、スバルインプレッサP1のようなラリーで鍛え上げられたマシンよりも速く、確実に周回を重ねていった。今なら5万ポンド(約900万円)前後で購入できるだろう。

次項からは再びスポーツカーを取り上げる。

ポルシェ911ターボ
ポルシェ911ターボ

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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