究極のハンドリングを味わえる中古車 28選 後編 メガーヌからNSX、フェラーリまで

公開 : 2023.12.23 18:25

・本誌が「ハンドリング」を高く評価してきたクルマ、いま中古で選ぶなら?
・運転を楽しめる中古車を28台ピックアップ。お値段もお手頃?
・後編はルノーのメガーヌRSからホンダNSX、フェラーリ550マラネロまで。

ルノーメガーヌRS 250カップ

後編ではまず、ホットハッチから紹介しよう。

2010年当時、本誌はこのメガーヌを「ズボンのシートとスパルコのレーシングブーツ」でセットアップしたものだと評価していた。公道でもサーキットでも生き生きと走るRS 250カップは、1万ポンド(約180万円)以下で狙えるお買い得車だ。

ルノー・メガーヌRS 250カップ
ルノー・メガーヌRS 250カップ

フォード・フォーカスST

強力なグリップ、自由自在なリアエンド、衝撃の5気筒エンジン……。フォーカスSTは、2006年の本誌ベスト・ドライビングカーにふさわしいホットハッチであった。古典的なハイパフォーマンス・フォードの特徴をすべて備えており、センスある人に育てられた中古車が多い。7000~1万ポンド(約125~180万円)で、なかなか良い1台が買えるだろう。

フォード・フォーカスST
フォード・フォーカスST

プジョー206 GTi

このクルマを「ホットハッチ」と呼ぶのは、「カレーは辛い」とわざわざ説明するようなものだが、初期の206 GTiは、その愉快さと安定性において、今でも検討に値する。実際、本誌は「206はウェットでもドライと同じように落ち着いていた」と評価している。サーキット走行初心者にとっても堅実な選択肢であり、中古車価格はわずか1000ポンド(約18万円)からだ。

プジョー206 GTi
プジョー206 GTi

トヨタGRヤリス・サーキットパッケージ

GRヤリスは、スーパーカー顔負けの速さと四輪駆動の安定性・安心感のおかげで、ここ最近で最も注目を集めたクルマの1つとなった。英国ではしばらくの間、高値で取引されていたが、現在では3万ポンド(約540万円)を下回り始めている。

ホットハッチでは小さすぎるという人のために、次項からミドルクラス以上のモデルを紹介する。

トヨタGRヤリス・サーキットパッケージ
トヨタGRヤリス・サーキットパッケージ

フォード・モンデオ2.5Tチタニウム

2007年、3代目モンデオはスーパーカーの群れを相手に善戦し、最下位を免れた。平凡なファミリーセダンであることを考えれば、称賛に値する。傷だらけの個体は1000ポンド(約18万円)を大きく下回る値段から買えるが、希少な5気筒ガソリン車である2.5Tチタニウムは、状態にもよるが2000~5000ポンド(約36~90万円)となる。

フォード・モンデオ2.5Tチタニウム
フォード・モンデオ2.5Tチタニウム

ジャガーXJスーパースポーツ

高級なジャガーをサーキットに持ち込むのは「ソファを書類棚にする」ようなものだと我々は考えていたが、XJスーパースポーツはサーキットで驚くほど優雅な走りを見せてくれた。価格も1万ポンド(約180万円)を超える程度と、手が届きやすくなっている。

ジャガーXJスーパースポーツ
ジャガーXJスーパースポーツ

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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