メーカー公式の中古車再生プロジェクト

日産が「東京オートサロン 2024」に出品する、注目の4台のコンセプトカーが先行公開された。マーチがベースのこのクルマは「MARCH Patissier CONCEPT」と名付けられている。

ベースとなるK13型マーチは、2022年をもって惜しまれつつも日本向けの販売を終了している。そのため、このコンセプトカーは同モデルの中古車がベースということになり、「日産中古車プロジェクト」と銘打たれている。

このマーチは、新車には手が届かない「個性を持ち、夢を追う若者のライフスタイルに寄り添うクルマ」をプロジェクトコンセプトに掲げ企画された。

若手パティシエとタッグを組んで企画

このプロジェクトでは、実際に「夢を追う（叶えた）若者」として、実際に有名店でのパティシエ修行を経て、地元で独立開業した高橋初姫氏をアドバイザーに迎えたのが目新しい。

高橋氏が地元・徳島県でマルシェに出店するシチュエーションを想定し、ラゲッジには冷蔵庫、リアサイドには脱着可能な黒板を装備。さらなる夢に向けて、パティシエとしての活動を支える頼もしい1台に仕上がった。

メーカー公式ならではのアドバンテージも

もちろん、メーカーがリフレッシュした中古車ということで、追加のカスタムに留まらず、傷んだ部分は徹底的に新品の純正補修部品に交換。前述の冷蔵庫は、同じくオートサロンに出品されるキャラバンにも搭載される「ポータブルバッテリー from LEAF」によって駆動される。

こうした点は、中古車の楽しみ方をメーカーが提案することにおいての1つの強みとなりうるだろう。

東京オートサロン 2024は2024年1月12日（金）〜1月14日（日）の3日間にわたり開催される。日産ブースでは、4台のコンセプトカー以外にも、フォーミュラEマシンやオーテック・ニスモのモデル、合計10台の展示を予定しているそうだ。

画像　マーチの中古車がベースのコンセプトカー「MARCH Patissier CONCEPT」その細部にせまる　全21枚