メルセデス・ベンツC 350 eスポーツ 電気モーターで110km走行可能なプラグインハイブリッド・セダン

公開 : 2023.12.26 07:45

エクステリア/インテリアデザイン

エクステリアデザイン

静止していても疾走しているかのように見えるダイナミックなプロポーションは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベース、そしてリアオーバーハングの組み合わせによるものだと同社は語る。

パワードームを備えるスポーティなボンネットも、この前へ前へと進もうとする衝動を強調しているという。ウインドスクリーンとキャビンを大きく後方に置くことで、Cクラスらしい、伝統的でありながらスポーティなプロポーションとし、「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出したという。

メルセデス・ベンツC 350 eスポーツ
メルセデス・ベンツC 350 eスポーツ

その中で、サイドウィンドウ下端に近いショルダー部にフロントからリアまでを貫く「キャットウォークライン」と言う愛称を持つキャラクターラインを一本通すことで、車高を低く、スマートに見せる効果をもたらしたと付け加えた。

フロントエンドのヘッドライトは、上下方向に薄く、エッジの効いたデザインだ。また、緩やかな多角形のラジエーターグリルの中央にスポーティな印象を与えるスリーポインテッドスターと、よりダイナミックな下部が広がる台形型の「Aシェイプグリル」が採用される。

このグリルにはマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられ、スポーティでダイナミックなフロントバンパーも備える。リアエンドには三角形で横に長い特徴的なデザインの2分割型のリアコンビネーションランプを採用し、よりワイドでシャープに見せるデザインとなる。ランプ内部の精密な構造も、高い品質がディテールまで行きわたっていることを示しているという。

インテリアデザイン

インテリアデザインについても高級感の中にCクラスらしいスポーティさを加える。ダッシュボードは上下2つの部分に分かれており、上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる、丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットが配置されており、スポーティさを演出する。

下部には大きなインテリアトリムがあしらわれており、センターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続いている。また、ドライバーを重視することでスポーツ感を強調すべく、ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けたデザインが採用される。

運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見え、コックピットディスプレイとメディアディスプレイは3つのスタイル(ジェントル/スポーティ/クラシック)と3つのモード(ナビゲーション/アシスト/サービス)の中から選択することでカスタマイズが可能だ。

左右/中央のそれぞれのスポークがツインスポークとなるスポーティなステアリングホイールは、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有している。

さらに、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用し、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上したという。

シートの調整スイッチやドアハンドルが配置されたフロントドアのブラックパネルは、エッジがクローム仕上げとなり、ドア表面から浮き上がるようなデザインとなっており、アンビエントライトの照明による上質感を演出する。

オプション設定の室内を彩る「アンビエントライトプレミアム」は64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能であり、乗車時には、乗員を迎え入れる演出も設定される。また、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する機能も有している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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