1970年代の「特別」へ浸れる アストン マーティンV8 英国究極の1台 UK中古車ガイド

公開 : 2024.01.06 19:05

知っておくべきこと

V8の前身となるDBSは、英国のTVシリーズに名脇役として登場している。俳優のロジャー・ムーア氏が演じたブレット・シンクレア卿は、DBS V8のように仕立てられたイエローの6気筒モデルを運転していた。

1986年には、映画007の「リビング・デイライツ」へ、V8のシリーズ4が登場。当初はヴォランテと呼ばれるコンバーチブルだったが、「Q」の研究室でクーペへ改造された。V8のクーペは、同じく「ノー・タイム・トゥ・ダイ」へ登場している。

アストン マーティンV8(1972〜1989年/英国仕様)
アストン マーティンV8(1972〜1989年/英国仕様)

英国ではいくら払うべき?

6万ポンド(約1110万円)〜7万9999ポンド(約1479万円)

初期のV8が英国では出てくる価格帯。多くが好ましい整備記録を備え、すぐに走れる状態にあるが、内容はしっかり確かめたい。走行距離には幅がある。

8万ポンド(約1480万円)〜11万9999ポンド(約2219万円)

英国では、V8を探せる平均的な価格帯。後期型も含まれる。稀にDBS V8も売りに出ている。

12万ポンド(約2220万円)以上

アストン マーティンV8(1976年/英国仕様)
アストン マーティンV8(1976年/英国仕様)

本当に状態の良いV8をお探しなら、この価格帯から。年式は様々。V8 ヴァンテージには20万ポンド(約3700万円)以上の値がついている。

英国で掘り出し物を発見

アストン マーティンV8 登録:1976年 走行距離:16万7400km 価格:6万4995ポンド(約1202万円)

メタリックロイヤル・ブルーの右ハンドルで、インテリアはダーク・ブルーのレザー。売り手は、整備記録がほぼすべて整い、請求書も残ると説明する。2022年11月に、入念な整備を受けているという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ピアソン

    Mark Pearson

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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